タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

プレートテクトニクスから能登半島地震を考える

 昨日、お風呂で湯舟に浸かっている時地震があった。地震の際、お風呂やトイレは一番安全なところと分かっているので、震度3程度の揺れで慌てることはなかったが、裸でゆらゆら揺れる湯面を見るのは生まれて初めてであり、気持ちの良いものではなかった。

 上図は、昨日の地震の震度と震源地を示すが、震源佐渡沖であり、北米プレートとユーラシアプレートの境界付近であることが分かる。地震を起こすエネルギーは、プレートテクトニクスに依れば、プレートが移動する際の地盤に溜まる歪みエネルギーになるが、能登半島地震のような内陸地震で地盤にどういう力が働いているかを論じた資料を探しても見つけられなかった。それで今日は、能登半島の地盤にどういう力が働いているかを考えてみた。

 上図は日本列島回りのプレートを示すが、日本列島には、太平洋プレートとフィリピン海プレートから ユーラシア大陸へ押し付ける力が働いていることが分かる。今回、この2つの力が合力となって能登半島の地盤に働いていると考えその方向を求めたら下図となった。

 上図が正しいとすれば、この合力の方向が地盤の動いた方向となる。今回の能登半島地震は、半島北部の海岸線に沿って連なる逆断層に陸側の上盤がのし上がる形でずれ動いたため起きたとされている。ただ、上図で示す合力の方向は断層線の方向と直角ではないので、今回の地震の動きは、逆断層にのし上がると同時に西寄りへ横ずれを起こしたものと考えられる。上図右に示す隆起海岸線は、北部の西岸でも隆起しており、今回の地震の動きが、逆断層に横ずれを加味して起きた地震であったことを暗示している。