タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

立秋の暑い日に考えたこと

 今日も朝から暑い。新聞には、富山県内で16日連続の猛暑日を記録したと書いてあった。台風によるフェーン現象のため、明日も明後日もこの暑さが続くと考えられており、連続猛暑日の記録もどこまで伸びるか分からない。
 この地元紙の1面には、「県内最低賃金40円増」との見出しで、時給948円、上げ幅最大との文言が並んでいた。

 上図は最低賃金上昇率と失業率との関係を示すグラフである。赤線で示す回帰線は、失業率が低くなれば最低賃金上昇率が高くなることを示している。これは当然のことで、失業率が下がれば人手不足が深刻化し賃金が上がると読み取れる。最低賃金は、中央最低賃金審議会の目安となる答申を受け、各地区の最低賃金審議会が各地方労働局にその地区の最低賃金を答申して決定されるが、このグラフを見ると、今回の上げ幅(4.4%)が回帰線より上にあり、少々上げ過ぎの値で決まったことが分かる。審議会では経営者側代表が全員反対したそうである。この図には、最低賃金を上げ過ぎて失敗した例として "民主党2010年"のデータがプロットされている。お隣の韓国でも、文在寅政権の時に最低賃金を上げ過ぎた結果、経営者側が首切りを断行せざるを得なくなり、特に若年層の失業率が大幅にアップした。民主党政権にしろ、文在寅政権にしろ、経済原理が分からないまま労働者側に過度の配慮をした政策を行ったため、経済を低迷させ、結果的には失政となってしまった。経済音痴の岸田政権も、きちんと経済原理を勉強して政策決定してもらいたいものである。
 同じく1面には、「処理水 今月下旬にも放出」との見出しが目に止まった。福島原発処理水については、中国が相も変わらず難癖をつけている。「お前のところの原発福島原発処理水の何倍ものトリチウムを海洋放出しているのに何を言う」と言いたい。かの国は、情報戦に使えるものなら真偽の別に拘わらず何でも利用すれば良いと考えている国だから、いくら丁寧に説明しようが時間の無駄である。放っておけば良い。海産物の中国への輸出が停滞するが、その分は外国人旅行者に回して国内需要を増やして対処すれば良い。この処理水問題に関しては、韓国が文在寅政権から尹錫悦政権に変わっていて本当に良かった。これでもし、中国と韓国が揃って海洋放出を非難していたら、日本の左翼メディアもそれに便乗してネガティブキャンペーンを展開し庶民の不安を煽ろうとするから、岸田政権は苦境に立たされていたに違いない。
 今日は二十四節季の一つ「立秋」である。2年前の立秋の日のブログには、「酷暑の1日となったが午後4時頃から夕立となり、雨上がりにはきれいな虹が立った」と書いてあった。一雨降ればちょっとは涼しくなるだろう。畑の作物も喜ぶに違いない。雨が待ち遠しい。

P.S.
 夕方のウォーキングで、東の山沿いの空に虹が見えた。奇しくも2年前と同じ時刻、同じ方向の空に虹が出た。この頃になると夏の高気圧が弱くなり、大気が不安定となって、日中の強力な日光で発生した上昇気流が夕刻には雨雲を作るのであろう。そしてその雨粒に夕方の西日が当たり虹を見せてくれるのであろう。

 今日は平野部では雨は降らなかった。今日も熱帯夜になるであろう。