タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

潜熱蓄熱材 PCM : Phase Change Material

 妻が購入したコールドネックと言う冷たい首輪を付けてみた。首がひんやりしてなかなか良い。このひんやり感が1時間半ほどキープされるので、2つ用意し交代交代に使えば、30℃までなら(これと扇風機で)冷房が要らないし、夏が快適に過ごせそうだ。

 上図は、この冷たい首輪の素材の特性を示している。商品の包装パッケージには、「宇宙飛行士を守るために開発された素材を使用」と書いてある。融解点(=凝固点)が24℃であり冷水でも凍結する。因みに我が家の冷たい井戸水に浸けたら5分で固まった(説明書には冷凍時間20分と書いてあるが、熱伝導率が高い冷水ならもっと速く凍る)。氷が溶ける場合は、回りから融解熱を奪って(回りを冷やして)固体から液体へ相変化 (Phase Change)するので、液体と固体の双方が存在する時間が一定時間続く。このPCM素材も溶ける場合は水と同じように相変化するが、融解点が24℃と高いため、人間にとって適温となるこの融解点温度が長い時間キープされることになる。
 さて、24℃とは、夏に寝床についた時の布団のひんやり感だと思えば良い。もしあのひんやり感が一晩中続くのならどんなに良いか。将来、そんな商品が開発されるのを期待した次第である。