タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

浄土真宗の二つの宗派

 昨日は母の、今日は叔母(母の妹)の13回忌の法事が行われた。今から12年前の6月、まるで期を合わせたかのように二人が相次いで亡くなった。法要はどちらも浄土真宗であったが、母はお東「真宗大谷派」、叔母はお西「浄土真宗本願寺派」の寺で行われた。宗教に関心が薄い私も、2日続けての法事でしかもお東とお西と双方を経験したので、さすがに興味が湧き調べてみた。
 浄土真宗が東と西に分かれるきっかけとなったのは、なんと安土桃山時代織田信長石山本願寺との争いだそうである。この時、浄土真宗は和睦派と徹底抗戦派とに分かれ、和睦派が本能寺の変の後豊臣秀吉の保護の下 お西となり、徹底抗戦派が徳川家康に接近して お東となったそうである。
 今日は お西の住職が、「焼香はお香をつまんで、そのまま香炉にくべます。この際、額に近づけ念じるようにする人もいますが間違いですから、そんな風にしないでください。焼香は、お東は2回ですが、ここはお西ですから1回だけです」と教えて下さった。いやはや、仏事の作法はなかなか難しいものである。ただ、浄土真宗は「南無阿弥陀仏」という念仏を唱えることによって、誰でも極楽浄土に往生できると説いているので、たとえ作法を間違っても、ばちが当たることはないだろうと思った次第である。