タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

小春日和の縁側

 今日10月31日はハロウィン。キリスト教徒のお祭りだが、日本では宗教関係無しでお祭り騒ぎをする。2日前に韓国ソウルで起きた雑踏事故が大きく報道されており、今夜の渋谷でそんな参事が起こらないことを願う。
 日本の宗教という観点で考えると、今日が神無月の最後の日であり、出雲に集まっていた神様たちが、明日からはそれぞれの国へ帰ることになる。と言う意味で今日は、神様たちの出雲における最終日であり、地元へ帰る前祝いの日となる。
 街中のいたるところに咲いていたコスモスも、そろそろ終盤の趣きとなってきた。山口百恵は「秋桜」の中で、
  こんな小春日和の穏やかな日は
  あなたの優しさが浸みて来る
と歌っている。この曲の作詞作曲を手掛けた さだまさし は、当初、「小春日和」というタイトルでこの曲を山口百恵に贈った。ところが、この曲を聞いたプロデューサー酒井政利の提案で、「秋桜」と書いてコスモスと読ませるようにタイトル変更になり、世に出て大ヒットとなった。今日はまだ10月で小春日和と言うには時期的に早いが、朝から良く晴れて風もなく、暖かい穏やかな一日となった。
秋桜」の歌詞の中には、以下のフレーズがある。
  縁側でアルバムを開いては
  私の幼い日の思い出を
小春日和の縁側、実に味わい深い情景が頭に浮かんでくる。

 写真は我が家の縁側である。昨日、越冬に向けて、寒さに弱い鉢物を運び入れた。右端が月下美人で、義母が残していったものを妻が大事に世話している。蕾が大きくなり今夜にも咲きそうな勢いである。左端がアボカドで、妻が、スーパーで買った果実の食べ残しの種を水栽培にて芽と根を生やし、その後鉢植えにしたもので、今年の夏にすくすく伸びて大人の背丈ほどになった。中央奥がハイビスカスで、妻が2年前にホームセンターで300円で購入し、2回の越冬を経験して夏には沢山の花を咲かせた。今日はこの縁側が温室状態となり、午前中には気温が30℃を超えた。味わい深い縁側とは言えないが、我が家の歴史と生活感が感じられる縁側と言える。