タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

アジサイの花の色

 アジサイが街のあちこちで赤や青のきれいな花を咲かせている。アジサイの花は酸性土壌では青、アルカリ土壌では赤となることは知っていたが、今日は何故そのようになるかを調べた。

 アジサイの花を発色させている物質はアントシアニンという色素である。このアントシアニンは通常は赤色であり、赤色の花のアジサイは、このアントシアニンの色がそのまま出ている。アントシアニンは周囲に金属イオンがあるとこれと結合して錯体(金属イオンとアントシアニンの複合体)を作って安定する。アントシアニンとアルミニウムイオンとの錯体は青色を発する。土壌が酸性の場合、アルミニウムイオンが土壌に多く溶けだすので、その環境で育ったアジサイの花の色は、アントシアニンとアルミニウムイオンの錯体の色、すなわち青色になる。