タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

新型コロナ3ヶ月予報(後半)

 今日は一昨日から始まった「新型コロナ3ヶ月予報」の最終章で、第6波がどのようなものになるかを予想したい。まず、これから起こるであろう第6波が、ここまでの1波から5波の波の中で、どの波の形に一番近いかを考える。私は、第3波に似た波になると予想する、その理由は、
 ・2つがほぼ同じ季節で、感染拡大の要因の一つである「季節要因」が同様に働く
 ・強力な変異株による波ではない点が同じ
まずは第3波がどのような形の波だったかを確認する。
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 上図は第3波の新規感染者数の推移を表し、上の方が実数グラフで下の方が対数グラフとなる。対数グラフを見ると、第3波は、10月末から感染拡大率1.5倍/週 で立ち上がり、11月下旬からは拡大率を1.1倍/週に減速しながら、年末年始で一挙に4.5倍/週まで加速しピークに達したことが分かる。今度の第6波は、これと似た形になるだろうが、以下の点が異なってくると思われる
 ・ワクチン効果で感染拡大率は第3波より低い値となる
 ・人々の学習効果により、年末年始における自発的自粛が進みピークの山が低くなる
 ・イベントの繰り上げ実施が進み山が前寄りに来る
以上を加味して、第6波は以下の形になると予想する。
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 また今後は、新規感染者数以上に「重症者数」を最重要指標としてウォッチしなければならないので、重症者数と強い相関関係にある 新規死者数 もどのようになるかを考える。注目すべきは、ワクチン効果により、感染者数に対する死者数の比(致死率)が著しく下がっている点であり、これを考慮して上の感染者数の予想値をベースに推計すると以下となる。
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 以上の推計結果から、第6波のおおよその姿を以下のように予想する。
<第6波概要(予想)>
 ・第3波に比べて感染者数で約1/2、死者数で約1/4程度に収まる
 ・緊急事態宣言が発せられる状況に陥ることはない。
  (都道府県レベルの警戒アラートが発せられる程度で収まる)
また、懸念点は以下となる。
 ・ワクチン未接種である小中高校での集団感染があちらこちらで散発する
 ・ここ2年ほど流行しなかったインフルエンザが流行るかもしれない
なお、今回の予想の大前提には、「デルタ株以上に強力な感染力を持つ変異株はここ当分出現しない」がある。この前提が崩れると、今回の予想は大きく異なってくる。