タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

髪の毛の色を決定する遺伝子

 Facebookに上がっていた孫娘の髪が金髪に変わっていた。母親が金髪だから、それが遺伝したとしても別におかしくはないのだが、生まれた時は黒髪だったので、『毛の色は黒が優性だから黒くなって当然』と、メンデルの法則でもって納得した記憶がある。それで、Net上でちょっと調べてみた。
 まず、毛髪の色に影響を与える遺伝子が沢山(124個)あることが分かった。毛髪の色はメラニンによるものであるが、メラニンには、黒〜茶褐色のユーメラニン(真性メラニン)と、赤褐色 - 黄色のフェオメラニンの2種類がある。色の濃淡はユーメラニンにより決定され、黄色み・赤みはフェオメラニンに左右される。つまり、ユーメラニンが多ければ毛髪の色は黒色に近付き、フェオメラニンが多ければ暖色に近付く。
 次に、代表的な遺伝子として、一つ目は栗毛と金髪の決定に関わる遺伝子対であり、優性遺伝である栗毛と、劣性遺伝である金髪の対立遺伝子が存在する。二つ目は赤毛であるか赤毛でないかの決定に関わる遺伝子対であり、優性遺伝である赤毛でない髪の(フェオメラニンの生産を抑制する)遺伝子と、劣性遺伝である赤毛の対立遺伝子が存在する。
 以上を踏まえて再度孫娘の髪の毛の色を考えてみた。まずNet上には「黒毛遺伝子」というものが無かった。多分、ユーメラニンの量を決める遺伝子が沢山存在すると解釈すれば良いのだろう。そしてこの量が多ければ多いほど より濃い黒髪になるので、孫娘においては、ユーメラニンの量が少なめになるよう遺伝子が働いていると考えられる。栗毛/金髪遺伝子については、父親(長男)からは"栗毛"、母親からは"金髪"の遺伝子をもらい、優性である"栗毛"が発現していると思われる。よって、写真で"金髪"と見えたが間違いで正しくは"栗毛"なのであろう。また、これらの遺伝子の発現度合いは成長に伴い変化するようだから、他の孫たちも今後茶髪に変わってくるかもしれない。