タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

新しい進化論

 昨日は孫娘の話をしたが、今日はその上の3人のお兄ちゃんの話である。その3兄弟がバスケットボール会場で写した写真がFacebookに上がっていた。3人ともユニフォームを着てすましたポーズで写っていて、「親ばか」ならぬ「爺ばか」の目には、実にかっこよく見えた。
 特に1番上はまだ10才でありながら、手足が長く、身長は160cmを超えているであろう。世代が進むにつれて身長がどんどん伸びていると感じた。私の父親の身長が162cm、私が172cm、長男が178cmで、その子たちはこの調子で行けば多分180cmを超えるであろう。遺伝子に大きな変化(突然変異)が無い中で、親から子へ子から孫へ行くに従い、身長はどんどん高くなっているのである。この理由は、一般には、「栄養状態が良くなったため」と言われている。ふと、1/16のブログ「ダーウィンの進化論は間違いか?」を思い出した。
 ダーウィンの進化論の基本である「突然変異」と「自然選択」では、首があんなに伸びたキリンの存在を上手く説明できない。馬とキリンの中間ぐらいの首長さの元始キリンの化石が一向に見つかってもいない。キリン一つをとっても、ダーウィンの進化論は既に破綻しているのである。一方で、突然変異を当てにせず、たった3世代で身長がこんなに伸びた現実がある。改めてダーウィンの進化論は間違いであると確信した。
 それでは、進化を引き起こし推進させるものは何であろうか? 今回の「栄養状態が良くなったので身長が高くなった」を正しい仮説と捉えれば、この仮説は「環境変化がトリガーとなって形態が変化した」と普遍化した表現に言い替えることができる。そして「変化した環境は、その環境下にいる全ての個体に影響を与え、この集団全体がそろって進化した」と定式化できる。しかしこの説では、親より子の、子より孫の身長がより高くなっていることを説明できない。やはり、親から子へ引き渡される何等かのものが必要なのである。
 ラマルクが唱えた「用不用説」は、「獲得形質(個体が後天的に身につけた形質)が子孫に遺伝する」としたが、獲得形質が遺伝しないことは多分真実であろう。ただ、獲得形質自身がダイレクトに子孫へ遺伝するのではなく、間接的でも良いから子孫へ伝搬すれば、この「用不用説」は、修正された新説として生まれ変わることができる。例えば、次のように考えることができる。
「特異な形質を獲得に至った環境から身体への影響力が、何等かの形で生殖細胞へ伝達され、そこで生産される精子卵子のDNAに影響を与える。進化はこのような環境力を推進力として、個体が環境に適応できる方向に進む」。
この説は説得力のある新しい進化論の説となれるような気がする。