タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

ご近所付き合い昔と今

 私は2年前の4月から町内会の副会長を務めている。2年の任期もあと僅か1ヶ月となり、今日は次期役員予定者に引継ぎの説明を行った。思い起こせば、6年前東京から富山に引っ越してきて、新しいご近所付き合いが始まったわけであるが、仕事中心でここまでやってきた私が、近所の方々との間に接点を見つけることはなかなか難しかった。
 転機となったのは、2年前に町内会役員の仕事が順番で回ってきてからである。副会長 兼 防犯隊長の役も仰せつかり、月2回の防犯パトロールでボランティア隊員の皆さんとも自然に付き合いが増えた。防犯カメラ設置に当たっては、県警へ行ってカメラ貸し出しを相談したり、市役所へ出向いて補助金を申請したりと、今までの会社生活では経験できないこともこなさなければならなかった。また、町内会のパークゴルフ同好会にも誘われ、毎週同好会に参加するようになったし、市の大会にも参加した。それに伴い、町内での付き合いの範囲も広がった。
 ただ改めて考えてみると、昭和30年代私が小学生だった頃のご近所付き合いとは随分異なっているように思える。あの頃はどの家にも子供がいて、町内の児童会で海水浴に行ったり、山にハイキングに行ったりした。婦人会、青年団、敬老会と年代毎に毎月何か行事をやっていた。葬儀の時はご近所さんが手伝いにきて皆で助け合った。今はそういう町内行事がめっきり少なくなってしまった。葬儀は家族葬が増え、助け合いはほぼない。ご近所さんとの濃密な付き合いが無くなってしまった。現代はそんな時代なのである。