タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

花粉症を引き起こす風媒花

 3月に入ってだんだんと目が痒くなってきた。花粉症である。花粉症を引き起こす植物はスギやヒノキなどの裸子植物で、これらの植物は花粉を風に飛ばせて受粉させる風媒花である。一方で被子植物は花粉を虫に運んでもらって受粉する虫媒花である。受粉精度は虫媒花の方が高い。風媒花は受粉をより確実にするため、大量の花粉を撒き散らすことになる。
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 イチョウ裸子植物であるが、銀杏は果肉に包まれていて被子植物のようだし、イチョウ花粉症とか聞いたことがなく風媒花かどうか怪しかったので調べてみた。f:id:TatsuyaYokohori:20210306170840p:plain
 上図はイチョウの胚珠の断面とイチョウがどのように授精するかを表した図である。イチョウ裸子植物であるが、胚珠は図が示すようにある程度覆われていて、全くの剥き出しにはなっていない。風に乗って運ばれた花粉は胚珠まで辿り着くと花粉管を成長させ、その中で精子が作られる。この精子は鞭毛を持っていて花粉管を出て泳ぎ回り、卵細胞に辿り着いて授精が完了することになる。
 植物の精子が泳ぎ回るということを今日初めて知った。世の中、知らないことがまだまだ一杯ある。