タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

不要不急産業

 昨日、ビットコイン相場が急騰した。一昨日、米電気自動車(EV)大手テスラが、暗号資産(仮想通貨)「ビットコイン」を近い将来、商品の支払い手段として使えるようにする方針を表明したことが急騰の原因だと思われる。
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上図はビットコイン相場の推移を表すが、前回ブログ時(12/18 2万ドル突破)から2ヶ月足らずで相場が2倍以上に跳ね上がっているのが分かる。ビットコインは仮想通貨と呼ばれるが、こんなに変動すると通貨の必要機能である「安定性」を欠くことになる。ビットコインに群がる人達は皆、これを投機対象と見ているのだろう。
 現在、コロナ禍の経済対策として、大量の資金が市場に投入されている。一人に10万円の「特別定額給付金」もテレワーク対応や巣ごもり対応として実需に回った分はあるが、貯金に回った分は回りまわって株価や金融商品相場を押し上げている。
 一方でコロナ禍で困っている事業者の救済には「持続化給付金」が支給されているが、これは何とか食い繋ぐためのお金にしか成り得ない。GoToキャンペーンの早期再開が望まれる。
 私が小学生だった頃の社会科の教科書には、第一次産業従事者の人口が減り、その分第二次産業第三次産業従事者の人口が増えていると書いてあった。産業構造は時代と共に変わって来ているが、今実際困っている人達を一括りで「不要不急産業」と捉えると、この不要不急産業こそ、日本が将来伸ばすべき産業であるような気がする。
 衣食足りて礼節を知ると言うが、人は一通りの生活ができるようになると次なるものを求める。そしてその次なるものとは不要不急のものである。またこれは、日本ばかりでなくグローバルに通用する話である。
 日本は、観光、飲食、公共交通、どれをとっても世界一のサービスを提供できる国である。今までの「モノづくり」に加え「コトづくり」も進化させていく、そんな国の未来は明るい。