タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

ハグロトンボの優雅な舞いはいつまで見られるか?

 今朝、ウォーキングから帰って来たら、玄関口にハグロトンボが飛んでいて、近づくと観葉植物の葉に留まった。ハグロトンボはシオカラトンボやオニヤンマのように素早く飛ばず、蝶のようにひらひらと舞うように羽ばたく。こんな飛び方でエサを捕まえることができるのだろうかと思ってしまう。他のトンボのように速く飛べないから、生存競争に負け絶滅していても良さそうなものだが、生きながらえているということは、ニッチな世界でこのトンボの特徴を生かせる何かがあるのだろう。

 そう言えば、トンボは私の幼少期に比べると個体数が随分減ってしまった。ホタルも最近この辺りでは全く見なくなった。ホタルの幼虫はカワニナをエサとするので、ホタルが沢山いる自然環境とはカワニナが沢山いる環境ということになる。この辺りにホタルはいなくなったがトンボがまだ残っているのは、トンボの幼虫であるヤゴが、同じ肉食ではあるが、ホタルの幼虫と違って小動物(ボウフラ、ミジンコ、etc.)をあまり偏食せず何でも食べるからであろうか?(写真右はハグロトンボの幼虫)。ただ、そうは言っても、この辺りの農業用水路は全部コンクリートに変わっていて、小動物もいない環境になってきているので、ハグロトンボが優雅に舞う姿を近い将来見られなくなるかもしれない。