タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

文明の利器は故障すると大変

 ここ数日 朝の最低気温が一桁台になり、いよいよ暖房器具が活躍する本格的な冬となってきた。しかしながら、我が家の温水ルームヒーターは、この冬未だに一回も点火しないでいる。温水ルームヒーターとは、室外機であるボイラーで灯油を焚いてお湯を沸かし、そのお湯を室内機へ送り、室内機ではそのお湯の熱で空気を温める。長所は、室内で火を使わないので、石油臭さが全く無く、また、エアコンとは違って足元から高温の暖気で暖めることができる点である。そのルームヒーターがこの冬 点かないのである。エラーコード表を見ると「燃料切れ」となっているが、燃料はタンクに満杯だし、室外機の傍で状況を見ていたら、室外機は着火しようとしてしばらく内部の機器が唸ってから、着火し切れず最後にファンが回って石油臭い白い煙を吐き出して停止する。現象的には「着火不良」に見える。サービスセンターにTELして尋ねたら、点火プラグの交換の有無を聞かれ、無いと答えたら、「この型機は生産中止で交換部品も無く、他社製の代替機については、お近くの家電量販店にご相談ください」と言われてしまった。
 それで家電量販店へ行って相談したら、室内機と室外機セットで交換すると30万円弱掛かると言われた。一番問題だったのが工事費で、室外機から室内機への温水配管が壁に埋まっていてどうなっているか分からないと言ったら、量販店のサービス担当員に、「工事費は現場確認後見積もりを出させて頂くことになります」と言われてしまった。
 それで、家に帰ってから妻と相談し、石油ファンヒーターへ切り換えることにした。義父母が残した家を引き継ぎ暮らしているわけだが、36年前に建てた家は、あちこちにガタが来ており、20年前に最新鋭として購入した暖房器具が故障して修理不能となった。文明の利器は、調子よく動いている時はその恩恵に浸ってしまって有り難味を忘れているが、いざ故障すると困ってしまう。やはり、効率性や快適性ばかりを追い求める生活は良くないと思った次第である。

P.S.
 妻がアマゾンで石油ファンヒーターを注文した。配達は1,2日後とのこと。世の中便利になったものである。