タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

死亡確率の比較

 今日は昨日に引き続き、新型コロナデータに統計処理を加えて、どんな知見が得られるか見てみる。f:id:TatsuyaYokohori:20211026154021p:plain
 上図は縦軸を10万人当たりの新型コロナ死者数(昨年からの累計)、横軸を令和2年の10万人当たりの交通事故死者数とし、47都道府県をプロットしたものである。交通事故死者数の方が1年分であるのに対し、コロナ死者数の方はほぼ2年分であることから、2対1の比率で死亡率がほぼ拮抗するところに赤線を引き、それより下が「交通事故死確率が高い領域」、上が「コロナ死確率が高い領域」として区分した。
 この図を見ると、新型コロナ感染症は、もう既に多くの県で交通事故より死亡確率が低いか同程度になっていることが分かる。また、若者にとっては、第1波を凌いでからずっと、交通事故よりも死亡確率が低い病気であった。それ故に、再三の自粛要請に対しても、従わない者が少なからず出てしまったのである。これらの者たちが本当に恐怖を感じたのが第5波がピークになろうとした時だった。
 ワクチン接種率が68%となり、感染者数が下がり続けている今すべきことは、交通事故に注意するのと同程度にコロナ感染に注意を払いながら、積極的に経済を回して行くことだと言える。