タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

米国の教育事情

 米国在住の息子のFacebookに「先週から学校が始まり図工の宿題で次男が傑作を作った」と工作作業の写真入りで投稿されていた。今まではコロナ下でもあり 学校へ行かないでずっとHome Schoolであった孫達が、この8月からの新学期に合わせて学校へ通うようになったのかな? と思い Facetimeを繋いでビデオ通話で確認した。
 アメリカの教育の多様性にはいつも驚かされる。まず、学校へ通わなくても良いHome Schoolという選択肢があることが一番のびっくりであり、今までは一番目と二番目の孫がこのHome Schoolの対象生徒であった。ところがこの8月からは、一番目がPublic Schoolの6年生として、2番目と3番目がPrivate Schoolの4年生と1年生として学校に通い始めた とのこと。
 学校へ通うと言っても、日本のような集団登校ではなく親が車で送り迎えする。登下校時刻の学校近辺の道路は、いつも渋滞して大変らしい。だいたい、Public School ですら州内のどの学校へも行けるのだから、日本で言えば、県内のどの公立小中学校にも行ける ということになり、当然徒歩圏内にそんな学校は普通無く、通学には車を使うことになる。親は州内のPublic School のランキングとカリキュラム内容を見て、どの学校へ通わせるかを決める。これは、Public School へ入学する時もテスト(簡単ではあるが)があり、またPublic School 間で履修内容が異なり、バリエーションがあることを意味する。びっくりは更に続く。まず4年生で新学期が始まったばかりなのに、いきなり「夏休みの自由研究」のような工作の宿題を出す学校も日本では有り得ないし、6年生の音楽の授業でバイオリン演奏があるからバイオリンを買いに行ったという話も日本の公立学校では有り得ない話である。色々話を聞いた後で最後に、「Public Schoolは週5日、Private Schoolは週2日」という話を聞かされて、『高い授業料を払って週にたった2日しか行かないのか!』と思ってしまった。工作の宿題は次の登校日までの宿題だったわけである。改めて米国と日本との教育事情の違いを痛感した。
 我々 日本にいる爺ちゃんと婆ちゃんは、小学校へ通う孫が3人もいるのに、未だにランドセルを買ってあげたことがない。なんだかちょっと寂しい気がする。それでも、学校へ行けば友達ができて良いだろうと思う。また一方で、アジア系人種に対するイジメが子供の世界でもあるかも知れないと心配になる。でも、大谷翔平が活躍しているので、アメリカの少年少女たちも日本人をきっと好意的に見ているに違いない と思ったりもする。じじばばの心の中は、いつも期待と不安が交錯する。