タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

選択性除草剤

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 家庭菜園のアスパラが伸び始め、ニンニクが大きくなり、スナップエンドウに支柱が必要となってきた。春の日差しを浴びながら菜園にいると、ついつい雑草が気になり草むしりが始まる。今日は雑草と除草剤について調べてみた。 
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 雑草は大きく「イネ科雑草」と「広葉雑草」に分けられる。上図で分かるように、成長点が下方にあるイネ科雑草の方が、刈られても踏みつけられても耐え忍ぶ強い雑草のようである。

 除草剤の中で、作物は枯らさず雑草だけに効く「選択性除草剤」というものがある。抗生物質が、人には害を与えず細菌だけを殺すのに良く似ている。選択性除草剤の例としてDCPAというものがあり、イネには影響を与えず雑草であるタイヌビエを枯らしてしまう。イネは体内に酵素アリルアシルアミダーゼをもっていて、この酵素がDCPAを代謝・分解し無毒なものに変える能力がある。DCPAを散布されると雑草は光合成ができなくなり枯れてしまうが、イネは酵素により、DCPAを速やかに代謝・分解し、無毒なものに変えるので、散布2日後には回復し成長にはほとんど影響がない。
 さて、私にとって草むしりは、暇をつぶして無我の境地に入れる最高の仕事である。除草剤は必要ない。