タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

イスラム諸国の未来

 戦争というものは、最終的には経済力で決まると思い、イスラエルと周辺のアラブ諸国の人口とGDPを調べてみた。

 結果は、予想通りイスラエルが経済的にはダントツで豊かであった。ユダヤ人は勤勉で教育熱心な民族であり、この点においては日本人と良く似ている。そして、そんなユダヤ人の国家であるイスラエルの回りには、イスラム教を信じる発展途上国が居並ぶ。イスラム原理主義の特徴の一つに、「社会変革への抵抗」がある。彼らはとかく、外来の文化や価値観への抵抗を表明し、イスラム的な生活様式と社会秩序の維持を重視する。特に、西洋の文化や影響を否定的にとらえ排除しようとする。西洋的近代化を否定していると、経済発展も遅れがちになり、イスラエルとの経済格差は広がるばかりとなる。
 石油が採れる湾岸のアラブ諸国には、経済的に裕福な国もあるが、イランのように石油が採れてもイスラム原理主義に走り、核開発をして欧米諸国から経済制裁を食らっている国もある。イランの一人当たりのGDPは4250ドルでエジプトと同程度、イスラエルの1/10しかない。
 これらのイスラム諸国では、「政教分離」なんて言葉は意味を持たないのであろう。政治家は、国民を豊かにしようとも思わないのだろうか? 豊かさより信仰が重要なのだから。
 そんな中、イランから支援を受け武装闘争に走るパレスチナハマスレバノンヒズボラは、文明国家に害をもたらす危険分子以外の何者でもない。