タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

郵便局がNISAのキャンペーン?

 妻が郵便局でNISAの勧誘を受けたそうで、ゆうちょ銀行のパンフレットをもらってきた。資産運用応援キャンペーンと書いてあって、「ゆうちょファンドラップの300万円以上の契約を条件に抽選で毎月20名さまに現金10万円をプレゼント」と書いてある。思わず、「ちょっと待ってくれ」と言いたくなった。現行NISAでの非課税投資枠は300万円もないはず。確かに新NISAではその枠が拡大されると聞いていたが、新NISAは来年から始まるからだ。つまり、今年中に終わるキャンペーンでゆうちょファンドラップを300万円以上契約したとしても、そこで契約した投資信託が産み出した利益は非課税とはならず、ちゃんと課税されることになる。その上抽選に外れたら10万円ももらえない。こんな詐欺まがいのキャンペーンを許して良いものかと思った。
 今回、ファンドラップという言葉を初めて聞いたので調べてみたら、
{ファンドラップサービスとは、「投資一任契約による資産運用サービス」です。取引する金融機関にファンドラップサービスのための口座を開設して投資一任契約を結ぶことで、口座に預けた資金の運用を一任することができます。}と書いてあった。ゆうちょファンドトラップは大和証券に資産運用を任せるみたいである。
 ゆうちょ銀行には、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんが利用する保守的で守りを得意とするイメージが付きまとうのだが、そんな銀行が何で攻めの代表格である投資の勧誘(NISAの勧誘)をするのだろうか? この低金利の時代、銀行に預けても利子はほとんど付かないのだが、そうだと言っていきなりリスキーな投資を勧めることもないだろう。まずは、国債の購入でも勧めたら良いのではなかろうか? 今後は物価も2%程度上がる世の中に変わってくるので、物価連動国債を購入することが最も手堅く資産を守る方法だと思った次第である。

P.S.
 ゆうちょ銀行の名誉のため捕捉するが、妻がもらってきたのは2枚のパンフレットであり、一方が「新NISA」説明用、もう一方が「資産運用応援キャンペーン」説明用である。資産運用キャンペーンパンフレットには、「まとめて運用コース」と「つみたてNISAコース」と二つのコースが書かれていて、冒頭で示した特典は「まとめて運用コース」の方である。よって、書類上はNISAの特典とは書いてないので、紛らわしいが詐欺ではない。