今日は半年に一度の前立腺のガン化点検日。この2年間、半年点検を続けているから、病院の受付も慣れたものである。マイナ保険証への切り換えを3ヶ月後に控え(正確には、この12月から従来の保険証が新規に発行されなくなる)、1階の受付には、マイナ保険証読み取り機が2台、その横には診察券読み取り機が2台設置されていて、数人の待ち行列ができていた。私の前には80代と思しき老夫婦がいたが、おじいちゃんが、カードを入れても機械が作動しないようで困っていたので前まで行って見たら、マイナ保険証読み取り機に診察券カードを置いていた。私が「これはマイナ保険証読み取り機ですよ」と言ってあげたが、おじいちゃんも,おばあちゃんも怪訝な顔で私の方を一瞥し、近くにいた係員の方へ行った。係員の「一ヶ月に一度は保険証の確認が必要ですが、今日は必要ないから、こちらの機械に診察券を入れてください」と説明する声が聞こえた。いやはや、マイナ保険証への切り換えは大変である。掛かり付けの町医者なら、親切な受付員が手取り足取り教えてくれるのだが、たまにしか行かない病院では、しばらく補助員を置かないとIT難民の高齢者がネックになって受付渋滞が生じるであろう。
病院は今日も朝から満員であった。患者一人に 付き添いが0.5人いる感じである。患者が車椅子の場合付き添いが2人の場合もある。検尿でトイレに行った時、トイレの前ではおばあちゃんが待っていて、トイレの中では事を済ませたおじいちゃんがよろけて、コップの中身をこぼしそうになった。危ない危ない。病院にありがちな風景である。私も15年後ぐらいには、似たような状況になっているかもしれない。
検査結果は前回と同じで、「基準値は超えるが悪化の気配がないので定期検査を今後も続ける」だった。生きてるだけで丸儲け、ピンピンコロリが人生の最終目標になってきた。