タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

HHCHという大麻成分に構造が良く似た物質

 今日は、最近話題になっている大麻グミについて調べてみた。

 上図は大麻成分の一つであるTHC(テトラヒドロカンナビノール)と最近問題となったHHCH(ヘクサヒドロカンナビヘキソール)の構造式を示す(THCH(テトラヒドロカンナビヘキソール)の構造は下図に示すが、THCとTHCHの構造の差は極く僅かである)。THCHは今年7月に「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の「指定薬物」として追加されたばかりであったが、それから4ヶ月してHHCHも「指定薬物」に追加されたことになる。両者の構造の違いも非常に僅かであり、今後もこのような構造の僅かな違いで、同様のカンナビノイド大麻成分様物質)が合成され使用される可能性が高い。

 それでは、THCは人体にどのように働いて害を及ぼすのだろうか? 人体の脳では「エンドカンナビノイド」という物質が生成され、この物質が神経細胞に働き、不要なシナプスを弱めたり刈り込んだりしている。このエンドカンナビノイドが行う作用と同様な作用をTHCが行っている。そして、THCの方は、要不要に関わらず過剰にシナプスの刈り込みをしていることが判明した。大麻成分は神経回路を削り、脳を蝕んでいく。

 大麻は海外では合法ということで、『危険な薬物ではない』と誤解する者も少なからずいるようだが、これをやると間違いなく脳がいかれる。絶対手を出してはいけない危険な薬物なのである。