タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

昆虫の耳の位置


 このところ夜になると、庭のあちこちから虫の声が聞こえてくる。ただ、ほとんどがコオロギのようで、マツムシやスズムシはいないように思える。童謡「虫の声」では
  あれまつむしが  ないている
  チンチロチンチロ チンチロリン
  あれすずむしも  なきだした
  リンリンリンリン リインリン
と歌われているが、ネットで聞いたこれらの虫たちの声は、そんな風には聞こえて来なかった。
 虫たちの中で鳴くのは専らオスであり、交尾相手のメスを呼び寄せるため鳴いている。昼あまり鳴かないのは、昼鳴くと天敵に見つけられる可能性が高いからだろう。天敵で考えられるのはカマキリだが、そんな風に考えていたら、ふと『カマキリは音が聞こえるのだろうか? カマキリの耳はどこにあるのだろうか?』と思った。
 ネットで調べたら、カマキリの耳は、腹側で左右の後脚の付け根にあることが分かった。
       f:id:TatsuyaYokohori:20210913214843p:plain
 ネット記事によれば、カマキリは、人間の可聴域をわずかに超える2万ヘルツ超の音をとらえているようで、コウモリが獲物に最接近したときに使うチッチッという連続音を察知すると、カマキリは飛行ルートを変え、捕まらないようにらせん状に急降下するとのこと。
 コオロギの場合、前足の脛節(スネ)のつけね近くにある鼓膜が耳の働きをしている。セミの場合は、第2腹板の前面にある鏡膜とよばれるうすい膜が耳の役目をしている。同じ昆虫類で、耳の位置がどうしてこんなに違うのだろうか? 不思議だ。