タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

初めてのMRI

 先月のPSA検査(前立腺がん腫瘍マーカー検査)で追試が決まったため、今日は再試験として前立腺MRI検査を受けてきた。
 生まれて初めてのMRI受験である。その検査の直前に、もう一つ生まれて初めての経験をした。点滴である。私はここまでの人生で点滴というものをしたことがなかった。MRIで造影剤を使用することについては、先月既に説明を受けており、同意書にも署名していたわけだが、私は造影剤を注射するのかと思っていた。その点滴針の血管挿入に今日は二人の若い看護師が相次いで失敗し、3回目にベテランの婦長さんのような人が登場してようやく成功した。検査機にはSIEMENSと書いてあった。騒音防止用のヘッドフォンを付けて洞窟のような中で仰向けになって寝ていると、周波数を変えながら でかいオルガンの音のような騒音が何回も聞こえた。そういうのが10分ほど続いて、これで終わりかと思ったら、今度は点滴容器を変えて、「造影剤を入れます。本番行きます」と言われた。『えっ、これから本番? それじゃここまでのは何だったの?』と思った。『私の体の検査位置を検査機にセットしていたのであろうか?』、それとも『掛ける磁場の強さは人によって違う?』、あるいは、『脳のMRI前立腺MRIでは何か設定を変えないといけない?』、『???』。造影剤が入ると腕がひんやりした。本番は5分ほどで終わった。
 検査結果は問題無しだった。診療費領収書には、画像診断費 33,270円 となっていた。高額の医療機器だからマシンチャージも高いだろう。今日は看護師さん3人の手を煩わしたし、検査技師にもあんなに長時間お世話になった。妥当な値段である。3割負担の1万円で安心が買えたのだから、今夜はおいしいビールが飲めるであろう。