タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

銀杏と柿

今日のタイトルは銀杏と柿
 まず銀杏の方から始める。写真左は妻が並木道で拾ってきて果肉を剥ぎ乾燥させている最中の銀杏の実。妻が言うには「この前(写真上)よりも大きいもの(写真下)が落ちていたので思わず拾ってしまった」とのこと。いつもながらの「Mottainai」精神に頭が下がる。
与謝野晶子イチョウの葉が散るさまを
 金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に
と詠んだ。また、岩崎宏美の「さよならの挽歌」の中で、作詞家阿木燿子
 青い空から 金の鳩のような
 落葉が肩に 軽やかにとまる
と詠んだ。銀杏は欧米には無く英語でginkgo(銀杏の音読み)と言うが、正に日本の秋を感じさせる植物である。

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 柿も欧米には無い植物であり、英語では Japanese persimmonもしくは kaki と言う。写真右は秋空に映える近所の柿であるが、最近は干し柿を作る家庭も無くなってきたため、葉をすっかり落とした中で収穫されず寂しく居座る感じとなっている。また熊出没が頻繁になってきた昨今、柿の木を伐採してしまう家も増えてきたので、日本の代表的な秋の風景がまた一つ無くなっていきそうな気がして非常に残念である。