タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

奨学金とスカラシップの違い

 『奨学金返済「食事に影響」半数』との見出しが目に止まった。日本学生支援機構の貸与型奨学金を利用した人の半数近くが、返済が「日常的な食事」に影響していると感じていると言う。
     
 上図は、労働者福祉中央協議会の調査結果であるが、奨学金の返済が「日常的な食事」や「医療機関の受診」、「結婚」、「出産」、「子育て」に影響していることが伺える。
 私も家が貧乏であり、50年ほど前の学生時代は、日本育英会(現 日本学生支援機構)から奨学金(12,000円/月)を貸与してもらい、東京での学生生活を何とか全うすることができた。私は今でも大学を卒業できたのは、奨学金(日本育英会と畠山育英資金(荏原製作所の創業者が創設))と県人寮のおかげだと思っている。
 さて、奨学金は英語では scholarship と訳されるが、両者は微妙に異なる。scholarshipは返済の必要がない。米国の事情を踏まえて言うなら、給付型奨学金がscholarshipであり、貸与型奨学金は Student loanと呼ぶのが正しい。日本でも給付型奨学金(scholarship)が増えてくれば、苦学生が社会へ出た後の生活設計が楽になるだろう。国民民主党の政策に以下がある。
 ◆ 年5兆円程度の「教育国債」を発行して子育て予算と教育科学予算を倍増
財務省が嫌がる「国債発行」を財源として、是非とも教育予算の倍増をやってもらいたいものである。