タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

春分の日あれこれ

 昨日は、妻、娘、孫の4人で宇奈月温泉へ行った。北陸応援割を獲得できなかった妻は、富山県が発行する応援クーポンを3人分(=3000円)獲得できたので、多少は気が晴れたみたいだった。能登半島地震宇奈月温泉の泉質が変わり、より美肌効果が強くなったみたいである。何でも、メタケイ酸の成分量が増えたとのこと。
 上図は炭酸とメタケイ酸の類似点を表す。炭酸とメタケイ酸は化学的には似たような物質となるので、メタケイ酸泉の効能は炭酸泉の効能と似たようなものになる。実際、メタケイ酸泉の効能は、「皮下脂肪燃焼の促進・高い保湿効果・血行不良の改善、他にも老廃物などの汚れを落とし、お肌をすべすべによみがえらせる美肌効果」とネットに書いてあった。
 一昨日は、日銀の発表(=マイナス金利解除)があったが、為替は円高の方へは進まず、逆に円安の方へと振れた。どうも、市場にとっては、マイナス金利解除もイールドカーブ・コントロール終了も織り込み済みだったらしい。そして、「当面の間の金融緩和基調の維持」という点が評価され、円売りドル買いボジションの維持(=円安基調が当面続く)に繋がったようである。
 宇奈月温泉に着く頃には、春の嵐が真冬モードへと激化し雪も本降りとなった。露天風呂で降りしきる雪を見ながら、「現在の日銀は、事前に情報を小出しに漏らしながら(ほのめかしながら)、市場にサプライズを与えないよう地ならしをしている」と思った。
 夕食後は、大リーグのドジャーズパドレス戦をTVで観戦した。日本人にとっては祝日の中での観戦となったが、春分の日秋分の日を祝日としているのは、世界の中で多分日本だけであろう。この両日が祝日となったのは、日本に仏教徒が多く、春分の日秋分の日には、西方浄土を表す真西に日が沈むからである。中国や韓国では2月の旧正月が連休の祝日になるが、春分の日を挟む「お彼岸」にお墓参りをする習慣なんてない。日中韓と顔付きが似ている人々の国ではあるが、文化や考え方、行動様式が大きく異なる民族が隣り合って暮らす国々であることもまた事実である。文化の基礎となる言語と宗教が大きく異なるのだから、日本人と中国人と韓国人は似て非なる民族なのである。
 一夜明け、ホテルのカーテンを開けたら、眼下の駐車場には雪景色が広がっていた。車のフロントガラスやルーフには10cm程度の雪が積もっていて、東京から里帰りしている娘も「雪国の人は大変」と言った。実を言うと、我が家の車は、屋根付き・シャッター付きの車庫に泊めるので、車のルーフに積もった雪を降ろしたのは、富山へ引っ越したこの8年間で今日が2回目であった。因みに1回目も同じこの宇奈月で経験したし、奇しくもその時 娘と一緒だった。この程度の雪は大したことないが、「娘よ、お前と一緒に来た時不思議に雪が降るんだ」と思った次第である。