タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

e-Taxでの確定申告

 岸田首相の確定申告呼びかけに批判が噴出しているらしい。さもありなんであるが、私は、それはそれとして、本日e-Taxにて確定申告データを打ち込んだ。
 確定申告は今年で4回目となるが、最初の2回は税務署員のご指導を仰ぎながら確定申告相談会場にて申告データを入力したし、3回目の去年も相談会場に不明点を聞きに行ったので、全く独力で行ったのは今日が初めてとなった。
 それにしても、税金の仕組みは複雑で理解し難い。私は年金暮らしだから給与所得は無しだが、昔勤めていた会社で「持ち株会」に入っていたので、その株からの配当収入がある。そして、この配当収入を入力しようとすると、以下の図に示すような「総合課税」と「申告分離課税」の選択にぶつかり、この単語を初めて目にした人は ここで悩んで止まってしまう。

 e-Taxの仕組みは、いたるところにヘルプ画面があるのだが、問題は、ヘルプ画面を読んでも意味が分からず問題解決に至らないところにある。私は税務署員から聞いて理解したのだが、分離申告課税をどんな目的に使うかと言えば、「過去の株取引の損失を繰り越して、本年の株の儲けと損益通算し、本年の儲けに対し過剰に源泉徴収された税金を還付してもらうため」である。実際、e-Taxのこの画面ページの下方に以下のメニュー項目があり、過去3年分の損失が入力できるようになっている。

 分離申告課税は、私が言った場合以外でも使い道があるのかも知れない。もしそうなると、ヘルプ画面での説明の仕方は、より一般的になり、つまり抽象的になって分かり難くなる。やはりAIでガイダンスをしてくれるシステムがあれば良い。でもそうなれば、AIにガイダンスばかりでなく申告作業を全面的に任せることになるだろうが。