タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

秋の訪れ

 昨晩就寝の際、涼しかったので長袖のパジャマを着て、タオルケットを掛けて寝た。夜中に目が覚め、寒かったので、押し入れから夏用の掛布団を出してきて掛けた。今朝起きた時、秋を感じた。リビングの窓際に置いてある気象パネルは、窓を開け外気を入れると、気温表示が見る見るうちに下がり20℃を下回った。

 上図は今朝の日の出の様子である。今日は久々の晴天で、日の出位置が毛勝山付近まで南下していたのが分かった。10月初旬には剣岳から日が昇るので、これから秋は、東に見える立山連峰を駆け足で南へ下って行くことになる。
 家庭菜園を始めてから、行く夏を惜しむ気持ちが強くなった。夏野菜の収穫量は、7月下旬をピークに8月は下がる一方で、今朝はとうとう、「収穫はオクラ1本だけ」までに落ち込んだ。

 写真は、先週土曜日に株抜きをしたミニトマトである。根張りは平年並みで、長い根は70cm程度まで伸びていた。こういう縁の下の力持ち的頑張りを見て、ご苦労様という気持ちになった。

P.S.
 今日から富山市の小中学校で2学期が始まった。子供たちにとっては、正に昨日で夏が終わったことになる。ただ、日中は気温がぐんぐん上昇し、最高気温は30℃近くに達した。寝苦しい夜から解放されたが、やはり日中はまだまだ暑い日が続くのであろう。





陽子に新たな素粒子が含まれている可能性が浮上!

 表題のネット記事が目に止まった。記事を読むと、とんでもないことが書いてあった。「陽子の内在的な因子として、新たにチャームクォークと反チャームクォークのペアが含まれる可能性が明らかになりました」とのこと。高校物理の教科書も書き換わるかもしれない。

 上図は、現在定説となっている素粒子の標準モデルであり、この標準モデルで陽子は、2つのアップクォークと1つのダウンクォークが力を媒介するグルーオンで結合された複合粒子であると考えられている。アップクォーク電荷が2/3、ダウンクォーク電荷が-1/3であり、アップクォーク2つとダウンクォーク1つが結合した陽子の電荷は1になる。
 この標準モデルに対し、今回の研究論文は「この構成に更にチャームクォークと反チャームクォークのペアを加える必要がある」と主張している。こんな基本的なことが、何故今まで実験にも現れず見過ごされていたのであろうか? それは、粒子と反粒子が衝突すると対消滅してエネルギーに変わり、消えてしまうからである。いくら実験で確認しようとしても、粒子として形に残らないものの確認が非常に困難だったわけである。
 昔、私がまだ小学生の頃、ワンダースリーというアニメがTVで放映されていた。ワンダースリーとは、銀河連邦から地球に派遣された3人の宇宙パトロール隊で、地球人が救いようのない野蛮な種族と判断された場合、地球ごと抹殺する使命を持っていた。地球抹殺のための武器が「反陽子爆弾」であり、地球を3秒で消滅させる威力を持っていた。
 ネット記事を読んでいて、昔のアニメを思い出した。今更ながら、作者 手塚治虫の想像力に感服するばかりである。



インプラント治療開始

 本日よりインプラント治療が始まった。今日は、歯の型取りとCT撮影を行った。
 インプラント治療とは、自分の顎骨に杭(人工の歯根)を打ち込み、それをベースとして歯を再建するのだが、最初にマウスピースを作るらしい。医者の話では、年内いっぱい掛かる予定とのこと。結構時間が掛かるものだと思った。因みに次回は、CT画像解析等で時間が掛かるから2週間先となった。
 さて、保険適用外の高額治療を受けると決心した理由だが、特に迷いは無かった。歯が痛んでくると物が良く噛めなくなり、健康寿命が短くなるのは明らかである。仮に健康寿命が半年短くなるとして、これと治療費の40万円を比べた場合、何等迷いなく「治療する」と決心した次第である。

生命の起源

 今読んでいる本「地球外生命」(小林憲正著)の中に興味深い図があったので書き写した。

 この図の中で、各生物が最も繁殖しやすい温度が赤字で示されているが、系統樹の根幹付近に記された生物の最適温度が高いことが分かる。こんな状況を背景にして、生命が最初に生まれた場所を海底熱水噴出孔とする説が有力である。この本によれば、生命の起源を探る方法として二つあるとのこと。一つは、この図で示すように、現存する生物のDNA解析から系統樹を遡り、生命の起源となった生物がどのようなものだったかを探る方法である。あと一つは、物質からどのように化学的に進化して生物が生まれたかを探る方法である。この方法では、生物が誕生した頃の地球がどんな環境であったかが重要なポイントの一つとなる。生物が生まれたのは、およそ38億年前と考えられており、この頃の地球には遊離酸素が無かった。二酸化炭素(炭素と結合した酸素)はあったが、酸素分子として炭素から分離した形になっていなかった。こんな環境で生命が生まれたわけだから、初めての生物は嫌気性(エレルギー代謝で酸素を必要としない)であり、酸素はむしろ毒として忌避されていた。このように考えると、嫌気性の古細菌の先祖で好高温のものが、海底熱水噴出孔付近で生まれて、全生物共通の祖先となったと考えることは、有力な一つの説に思える。
 上図が示すもう一つ大事なポイントは、「生命の起源」と「最後の共通の祖先」は異なるかもしれないと見ている点である。生命の誕生は一回のみで、生まれた生命がその後進化して現在の全生物に繋がっているのか、それとも、生命の誕生は何回もあったが、誕生と絶滅を繰り返し、たまたま良い環境の時に生まれた生命が絶滅を免れ、「最後の共通の祖先」となって現在まで命が引き繋がれているのか、誰も分からない。




息子夫婦帰省3日目

 3日目の今日は、新湊大橋を渡り海王丸パークへ行った。新湊大橋は2012年9月に開通し今年が10周年となる。

以下に新湊大橋とレインボーブリッジの比較を示すが、新湊大橋は、高さにおいてはレインボーブリッジに肩を並べる。そしてこの高さで、手前の富山湾から奥の富山新港までの大型船の入港を可能にしている。

 付近には大型練習帆船の海王丸が係留されており、船内を見学した。(今日は帆を降ろした状態であった。写真は総帆展帆時のものをネットから借用)。

 その後、氷見漁港2F魚市場食堂で昼食を取った。昨日に引き続き、嫁は新鮮な海鮮丼を「とてもおいしい」と言ってくれた。
 その後、息子夫婦は新幹線で東京へ帰って行った。嫁にとっては、大変おいしい富山への旅だったに違いない。














息子夫婦が帰省

 昨日、次男が嫁を連れて帰省した。帰省と言っても息子は富山に住んだことがないので、親が住むところへホテル代無料の休暇に来た感じとなる。昨年秋、コロナ禍で結婚した息子であるが、嫁は富山へ来たことがない。だいたい我々夫婦も、このコロナ禍で、嫁と会うのは今回が3回目。そういうわけで昨日は、富山の観光地の一つ、落差日本一(350m)の称名滝まで行って来た。ただ、せっかくの景勝地紹介の予定が、50m先も見えない濃霧のため、4段目(落差126m)がかすかにぼんやり見えるだけ、壮大な眺めの見学は次回に持ち越しになってしまった。

 今日は合掌造りで有名な世界遺産五箇山へ行った。最近観光客が戻って来ている観光地ではあるが、盆休みが過ぎたばかりの平日の今日は閑散としており、ぶり返した暑さの中で、ミンミンゼミとツクツクボウシの声だけが寂しく聞こえた。息子から「社会科見学みたい」と言われた。多分嫁にとっても、「世界遺産を見に行く社会科見学の旅」に思えたことであろう。とにかく、昨日と打って変わって天気が良すぎたので、自然の中で癒される予定が、炎天下の小路をちょっと歩くだけで疲れてしまった。

 五箇山庄川上流)の帰り道、庄川で獲れる鮎の専門店で昼食を取った。子持ちの鮎の塩焼きを頭から丸ごと食べ、嫁が「今まで食べた鮎の中で一番おいしい」と言ってくれた。

 夕食は近くのすし屋に行きすしを食べた。嫁が「今まで食べたすしの中で一番おいしい」と言ってくれた。

 嫁にとって富山は、観光地としてはイマイチだが、食べ物に関しては合格点レベルだったに違いない。



木星の衛星エウロパ

 先日、「木星の衛星エウロパの氷床は「上向きに降る雪」でできている」という記事が目に止まった。エウロパとは、ガリレオが発見した木星の4つの衛星の一つで、表面は氷に覆われているが、その下には液体の水があると考えられている。

 上図は、NASAが打ち上げた木星探査機ガリレオの撮影画像であるが、表面にはひび割れや筋状の構造が見られ、クレーターは比較的少ない。クレータが少ない理由は、隕石衝突でクレータができても、氷床の下の液体の水が吹き出して氷結し跡を消し去るためと考えられている。
 NASAエウロパの調査に用いる探査船「エウロパ・クリッパー」は、2022年6月に本体が完成し、2024年に打ち上げられる予定である。液体の水の存在は生命の可能性を意味し、自分が生きている間に地球外生命が発見される可能性がかすかに残っていることを意味する。早く、新しい発見のニュースを沢山聞かせてもらいたいものだ。
 さて、氷床が上向きに成長する理由に関しては、「結氷温度まで下がった海面の、表層で形成される細かい針状・板状の氷の密度は、周囲の海水より小さいため、形成された晶氷は海中を上方へと浮遊して氷床の底に定着する」である。また、火星より外周を回る太陽光の乏しい木星の衛星で液体の水が存在する理由は、「潮汐力によるたわみに起因する加熱」とのこと。すなわち、木星という地球よりはるかに大きい惑星からの巨大な引力により、エウロパ表面の氷床と中央の岩石部分に繰り返したわみが生じ、これによる加熱で温められ、水が液体の状態でいられることになる。
 宇宙のことを考えていると、地上での理不尽な争いごとを忘れさせてくれる。ストレスも減りボケ防止にもなるかもしれない。