タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

髪の毛の色を決定する遺伝子

 Facebookに上がっていた孫娘の髪が金髪に変わっていた。母親が金髪だから、それが遺伝したとしても別におかしくはないのだが、生まれた時は黒髪だったので、『毛の色は黒が優性だから黒くなって当然』と、メンデルの法則でもって納得した記憶がある。それで、Net上でちょっと調べてみた。
 まず、毛髪の色に影響を与える遺伝子が沢山(124個)あることが分かった。毛髪の色はメラニンによるものであるが、メラニンには、黒〜茶褐色のユーメラニン(真性メラニン)と、赤褐色 - 黄色のフェオメラニンの2種類がある。色の濃淡はユーメラニンにより決定され、黄色み・赤みはフェオメラニンに左右される。つまり、ユーメラニンが多ければ毛髪の色は黒色に近付き、フェオメラニンが多ければ暖色に近付く。
 次に、代表的な遺伝子として、一つ目は栗毛と金髪の決定に関わる遺伝子対であり、優性遺伝である栗毛と、劣性遺伝である金髪の対立遺伝子が存在する。二つ目は赤毛であるか赤毛でないかの決定に関わる遺伝子対であり、優性遺伝である赤毛でない髪の(フェオメラニンの生産を抑制する)遺伝子と、劣性遺伝である赤毛の対立遺伝子が存在する。
 以上を踏まえて再度孫娘の髪の毛の色を考えてみた。まずNet上には「黒毛遺伝子」というものが無かった。多分、ユーメラニンの量を決める遺伝子が沢山存在すると解釈すれば良いのだろう。そしてこの量が多ければ多いほど より濃い黒髪になるので、孫娘においては、ユーメラニンの量が少なめになるよう遺伝子が働いていると考えられる。栗毛/金髪遺伝子については、父親(長男)からは"栗毛"、母親からは"金髪"の遺伝子をもらい、優性である"栗毛"が発現していると思われる。よって、写真で"金髪"と見えたが間違いで正しくは"栗毛"なのであろう。また、これらの遺伝子の発現度合いは成長に伴い変化するようだから、他の孫たちも今後茶髪に変わってくるかもしれない。

1995年3月20日朝

 1995年、この年の3月20日は月曜日で次の21日は春分の日でお休みだった。年度末になると会社から、有給休暇取得率向上のため、とにかく「休め、休め」と言われる。飛び石連休で、休めば4連休となるこの月曜日は、正に天から「休め!」と言われているような日だった。
 そんな月曜日の朝、地下鉄サリン事件は起こった。当時私は、東京駅でJRから地下鉄丸ノ内線に乗り換え、霞が関駅を過ぎて一つ向こうの国会議事堂前駅で降りて会社まで通勤していた。霞が関駅を通過するのが8時過ぎ、その日もだいたい同じ時刻に霞が関駅を通過していた。オフィースで執務していて異変に気付いたのが10時前、「地下鉄が止まっている」とか「地下鉄駅で急病人が出ている」とかの情報が入ってきた。妻からも会社に電話があり、その電話に応えた時はまさかこんな事件が起きているとは思ってもみなかった。
 あとで事件の真相を知りぞっとした。当日私が乗った電車は、犯人が犯行を決行した電車そのものか、一つ手前か、あるいは一つ後の電車であった。犯行決行車そのものである可能性が一番高いのであるが、事件の記録には「犯人は池袋駅で最初に2号車に乗り、茗荷谷駅から後楽園駅の間に3号車に移り、御茶ノ水駅でサリンを散布した」と書かれている。私はいつも1号車か2号車に乗っていたので、車両違いで命拾いをした可能性が十分あると思っている。サリンにかすっていたのである。
 これと同じように、後から考えて「一歩間違えたら危なかった」という事件がもう一つある。2011年7月、私は中国山東省にある海外現地法人に出張した。出張から帰ってきて自宅でTVを見ていたら、中国で新幹線が衝突・脱線事故を起こしたというニュースが飛び込んできた。私はその新幹線に一昨日乗ったばかりであった。また、私が乗ったのは北方から上海への路線、事故が起きたのは上海から南方への路線と多少の差はあるが、どこで何が起こるか分からない中国だったので、危機一髪とまでは行かないが、肝を冷やすに十分の事故であった。

戸籍制度

 昨日、同性婚を認めていない民法の規定が憲法違反であるとの判断が下された。また2週間ほど前には、丸川珠代五輪担当大臣が、「選択的夫婦別姓」に対する個人的見解を国会の場で何度も問われることがあった。この二つの件は、共に日本の戸籍制度に端を発する問題のように思える。
 日本のように戸籍制度があるのは、韓国と台湾のみだそうだが、韓国は2008年には戸籍制度が撤廃されたので、現時点では日本と台湾のみの制度となっている。戸籍とは、親と子、親族2代の関係情報を記載した公的台帳であるが、日本や台湾以外の国々では、家を意味する戸籍ではなく、出生時点で個人として国民台帳に登録される形となる。日本では生まれた時点で親の戸籍に入り、結婚した時点で「入籍」とか「籍を入れる」とか言って、新しい戸籍を役所に登録に行くことになる。
 このように戸籍制度を理解した上で、『同性として同じ戸籍に入りたい理由は何であろうか?』と考え、分からなくなった。もちろん「夫婦になれば配偶者特別控除が適用される」とか「養子縁組をして子供ができたら、その子に財産を譲れる」とか、戸籍上の正式な夫婦に対するメリットは色々考えられるが、『そんな経済的理由で訴訟を起こすのかな?』と思ってしまった。『正式な夫婦であるという社会的な証が欲しいのであろうか?』。
 「選択的夫婦別姓」についても、私としては、『選択する自由は認めるべき』と思うわけだが、一方で『旧姓使用が認められている中で、敢えて別姓に拘る理由は何だろう?」とも思う。
 この手の問題は私には理解できないことが多いが、そんなことには一切関係なく、季節は進み今日は春本番の陽気となった。

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つくしがいっぱい



豪雪の爪痕

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 1月の豪雪で雨樋が被害を受け酷い姿になっていた。脚立を立てて確認したところ、以前に修理した跡があり、針金で屋根に固定されていたのだが、その針金が切れて写真のように変形していた。変形を元の形へ戻し、針金を繋ぎ直した。
 柘植の木の雪囲いも、屋根から落ちる雪が直接当たるところにあっため変形していた。また、小枝が沢山折れたため、きれいな球状だった姿のところどころに穴が開いてしまった。改めて、今年の雪は大変だったと思った。f:id:TatsuyaYokohori:20210317101709p:plain



健康志向の落とし穴

 ここ最近妻が、朝起きた時 右足が痛くて歩けない と言い出した。ただ痛みがひどいのは朝だけで、日中起きている間は痛みは和らぐとのこと。ということでしばらく様子見であったわけだが、痛みが無くならないので、昨日近くの整形外科医院に行ってきた。
 医院から帰ってきた妻は笑顔で私に言った。「股関節が炎症を起こしているみたい。犯人はこれだ!」。彼女が指さす先には、先日購入した健康器具(エアロバイク)があった。どうも、同じ姿勢で長い間 股関節を使う運動をするのがまずいようだ。
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 妻の話を聞きながら、「健康になるなら死んでも良い」という言葉を思い出した。これは健康志向の人達を揶揄する言葉であるが、単に面白おかしく扱われるだけなら被害は無いが、本当に健康を害することになるならば一大事である。そして、これと似たようなことは、コロナ禍の今あちらこちらで静かに進行している。例えば、病気に掛からないようStay homeをしていたら認知症が進むのである。
 今回購入した健康器具も "無用の長物” となった。妻は、もったいないから私が使えば良い と言う。私も長い間自転車に乗っていると腰が痛くなるので、まっぴらごめん である。
 



緊急事態宣言は再々延長すべきか?

 緊急事態宣言解除まであと1週間に迫った。ただ、前週の感染者数が前々週を上回ってしまったため、再々延長の雰囲気が色濃くなってきた。今日は他国の状況を横にらみしながら、日本はどうあるべきかを考えてみる。
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 上図は、日本と韓国と台湾の新規感染者7日平均のグラフである。日本はリバウンドの兆しが見えるが、韓国のように下げ止まった後 一定レベルをキープできるかも知れない。韓国はピーク値の半分程度で下げ止まっているが、日本はピーク値の1/5で下げ止まりの兆しが出始めている。これは日本の方が韓国より強力に押さえ込めたのではなく、韓国の方が対策を早めに打っていたため、ピーク値を低く抑え込めたと私は解釈する。私が考える主要な対策とは、飲食店の夜8時までの時短営業である。首都圏が関西圏のように12月初日から、「夜8時までの時短営業対策」をやっていたら、日本の感染者は12月中に3000人程度でピークを迎え、その後2月初には韓国と同じようにピーク値の半分程度で下げ止まりになっていたであろうと思われる。
 日本も韓国も感染拡大の主犯は「季節要因」であり、冬季期間中の換気不十分 および 多くの年末年始恒例飲食行為 が両国に第1波、2波を超える最大ピークをもたらしたと考える。11月12月にメディアは、GoToトラベル主犯説を唱えネガティブキャンペーンを展開したが、脇役だったチンピラの方を前面に出して世論を焚き付け、裏にいたボスの方を野放しにしたことになる。
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 上は英国、米国、ロシアの感染状況であり、冬季ピーク値が過ぎたあとは減少傾向が継続している。これら3国は、ピーク値を低く抑え込めなかった分、まだ下げ止まりの傾向が見えていないと思われるが、もう一つの理由として、ワクチンの効果が出てきている可能性がある。f:id:TatsuyaYokohori:20210315121234p:plain
 上はイタリア、フランス、ドイツの感染状況である。この3国は昨年11月時点で感染爆発の兆しがあったため、ロックダウンを含む強力な対策を実施した。結果、12月、1月の感染拡大は押さえ込めたが、ここに来てリバウンドが明確になってきた。変異株の影響があると思われる。日本にも変異株が入って来ているので、リバウンドの可能性は十分あると言える。ただ私としては、欧州より緯度的に南に位置する日本が、春到来による紫外線量と気温の上昇をもって、変異株によるリバウンドを打ち消してくれると期待する。
 それでは、これらを踏まえて、日本としてどうあるべきか、特に、緊急事態宣言は解除すべきか否かを考えてみる。結論から言えば、緊急事態宣言は解除すべきと考える。理由は、
①緊急事態宣言のアナウンス効果が無くなってきた
アナウンス効果ではなく、具体的な対策(時短営業)を継続すべき
③この戦いは本来、死者の最小化を目的とすべきなので、重症患者数や病床占有率が基準値以下に下がった時点で解除すべき
となる。
 昨日長女から、高校時代の友達の結婚式に行ってきたと Line で連絡が入った。緊急事態宣言下の東京で結婚式を行うにあたり、ご両家関係者の方々は相当悩まれたことと想像する。やるべきことは、きちんと感染対策してやれば良いのである。解除になってくれと祈る次第である。








拾った石の鑑定

 一昨日、糸魚川市のヒスイ海岸でヒスイと思しき石を沢山拾ってきた。今日はその鑑定を行った。
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 写真左は、Googleの画像検索結果であるが、類似画像として「思い出ヒスイ③~海岸ヒスイの魅力~」がヒットした。最近のAIを使った画像検索技術は随分進歩したものだと感心した。また、これを無料のサービスとして提供するGoogle社には脅威すら覚える。ただ、一応「ヒスイ」がヒットしたので、私のものを見る目もまずまずで、節穴ではないということだろう。
 次に石の比重を計ってみた。実測値が17gで、写真右のようにして、石の体積分の水の重さが6gだった。従って比重は17/6≒2.8。ヒスイの比重は3.25~3.35であるから、この石はヒスイでないと分かった。残念である。
 鑑定すべき石は妻の分も含めてあと30個ほどあるが、石を糸で縛るところが結構大変なので、余程暇を持て余した時にでもやろう。