タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

戸籍制度

 昨日、同性婚を認めていない民法の規定が憲法違反であるとの判断が下された。また2週間ほど前には、丸川珠代五輪担当大臣が、「選択的夫婦別姓」に対する個人的見解を国会の場で何度も問われることがあった。この二つの件は、共に日本の戸籍制度に端を発する問題のように思える。
 日本のように戸籍制度があるのは、韓国と台湾のみだそうだが、韓国は2008年には戸籍制度が撤廃されたので、現時点では日本と台湾のみの制度となっている。戸籍とは、親と子、親族2代の関係情報を記載した公的台帳であるが、日本や台湾以外の国々では、家を意味する戸籍ではなく、出生時点で個人として国民台帳に登録される形となる。日本では生まれた時点で親の戸籍に入り、結婚した時点で「入籍」とか「籍を入れる」とか言って、新しい戸籍を役所に登録に行くことになる。
 このように戸籍制度を理解した上で、『同性として同じ戸籍に入りたい理由は何であろうか?』と考え、分からなくなった。もちろん「夫婦になれば配偶者特別控除が適用される」とか「養子縁組をして子供ができたら、その子に財産を譲れる」とか、戸籍上の正式な夫婦に対するメリットは色々考えられるが、『そんな経済的理由で訴訟を起こすのかな?』と思ってしまった。『正式な夫婦であるという社会的な証が欲しいのであろうか?』。
 「選択的夫婦別姓」についても、私としては、『選択する自由は認めるべき』と思うわけだが、一方で『旧姓使用が認められている中で、敢えて別姓に拘る理由は何だろう?」とも思う。
 この手の問題は私には理解できないことが多いが、そんなことには一切関係なく、季節は進み今日は春本番の陽気となった。

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