タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

韓国の惨状

 韓国の尹大統領が12月3日夜 突然非常戒厳を宣布し、一夜明けた4日朝には、国会決議を受けて、出したばかりのその戒厳令を解除した。韓国の政治状況は他人事とも言えるがなかなか深刻である。4月の総選挙では、野党の「共に民主党」が大勝し、大統領を支える与党「国民の力」は少数与党に転落した。「共に民主党」は、日本で言えば「立憲民主党」のような存在であり、与党の政策にとにかく反対し政権交代を実現することを党是とする。こんな野党に国会運営を握られてしまったので、尹大統領としては、野党の左派的国会決議に対し、大統領権限である拒否権を発動するぐらいしかできない。全くのレームダック状態である。しかも拒否権は予算案決議には発動できない。尹大統領はここへ来てギリギリの状態にまで追い詰められていた。
 私は別に尹大統領を支持する者ではないが、元の文在寅大統領よりは余程ましだと思っている。あんな日本を貶めることでしか自らの存在意義を示せない奴より余程良い。もし尹大統領が弾劾され、「共に民主党」が推す人が次期大統領になったら最悪である。韓国ばかりでなく日本にとっても、あの悪夢のような時代の再来となる。そうなったら、他人事では済ませられない。
 それにしても、元検事総長の尹氏が、なんでこんな法的にやばいことをやらかしてしまったのであろうか? もし本当に、「非常に憂慮すべき南北の状況の流動化」が起こりそうな状況にあったのなら、それはそれで実にやばいことなのだが。
 韓国の政党は異常である。まるで、政権が取れるなら国が滅んでも構わないと言わんばかりのことを、さも当然であるかのように実施する。とばっちりが来ないようにしなければならない。