タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

ChatGPTに難しい算数の問題が解けるか試してみた



 正解は「余り11」であり、ChatGPTの回答は間違っている。しかしながら、このように見た目ではさも論理的であるように回答されると、普通の人なら「これが正解」だと信じてしまうに違いない。
 さて、ChatGPTの論法のどこが間違いかと言うと、最初から間違っている。ChatGPTは『まず、27と64は互いに素ではないため』と言っているが、これは間違いで、27と64は互いに素である整数である。従ってその次の 『27と64の最小公倍数は864です』も間違いとなり、つまりChatGPTは、最初から最後まで、でたらめな論法を長々と並べ間違った解を主張しているだけの「ほら吹き大嘘つき」になっている。ChatGPTに論理的な思考を求めてはいけない。馬鹿と鋏は使いよう なのである。

P.S.
 掲題の問題は中学受験の過去問にあった問題で、答えは選択肢から選ぶ方式になっている。受験テクニックから言えば、こんな問題にぶつかった時は解くのを諦め鉛筆を転がすのが良い。
 なお、解答例は以下のようになる。
Nは27で割り切れるには13足りず、64で割り切れるにも13足りない数である。
従って、N+13は27でも64でも割り切れる数となり、27*64の倍数となる。27*64の倍数は12の倍数であることは自明であり、従ってN+13は 12で割り切れる。
つまりNは12で割り切れるには13足りない数となるので、-13÷12=ー2 余り11
答えは 余り11となる。