タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

WBCを見て思ったこと

 侍ジャパンが世界一を勝ち取った。見事なもんである。今では大リーグで活躍する日本人選手が沢山いて、私の少年時代とは全く変わってしまった。最近の若者は国の壁を軽々と超えて世界に羽ばたいていく。18歳にして東京へ出て初めて一人暮らしを始めた私にとって、若いうちから海外に飛び出ていく勇気には尊敬すら覚える。そういう私の息子も18歳で米国へ留学したので、私はその勇気には敬意を払っている。
 今日は日米対決となったが、息子の嫁と孫たちはアメリカ人なので、彼らがどちらを応援しているか気になるところである。孫たちは日本語で会話できないヌートバーのような体育会系の少年少女であり、きっと日本を応援してくれていると期待したりもしたが、もうそんなことはどうでもいいような気もした。
 侍ジャパンの栗山監督は、東京学芸大学教育学部で教員免許の取得を目指していた異色の経歴を持つ。元々人材育成のプロを目指していた頃もあったわけで、日ハム監督時代に育てた人材が中核となって、ここに来て大輪の花を咲かせたことになる。サッカーの森保監督もそうだが、栗山監督も若い選手と良くコミュニケーションを取り、その上で、ぶれない自分の信念を貫いたことが最高の結果を呼び寄せたのであろう。栗山監督は、若者の力を伸ばすこと、伸ばした若者を信じて任せることの大切さを、スポーツの決戦の場を通じて改めて教えてくれた。