タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

申請から9ヶ月も経って緊急承認

 厚生労働省は11月22日、塩野義製薬の経口新型コロナウイルス感染症治療薬・ゾコーバ錠125mg(一般名:エンシトレルビル フマル酸)を緊急承認した。今日は、ゾコーバがどのように効くのかを調べた。

 上図は1/28のブログ(薬はどこでどのようにウイルスに働くか?)で使用した図であり、赤字で示す3種類の薬(①中和抗体薬、②RNAポリメラーゼ阻害薬、③3CLプロテアーゼ阻害薬)の働く場所が示されている。ゾコーバの作用機序を調べたら 3CLプロテアーゼ阻害薬と書いてあった。そこで更に1/28のブログを読んだら、3CLプロテアーゼについて以下のように書いていた。
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 ・薬品例
  -パクスロビド(米 ファイザ)米英で緊急使用許可。
   入院・死亡リスク89%減

  -S-217622(日 塩野義製薬)最終治験中
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いやはやびっくりした。今回承認されたゾコーバは、1/28の時点で治験中のS-217622(開発コード)だった。更に調べたら、S-217622は2/25に承認申請され、その記事には塩野義製薬が条件付き早期承認制度の適用を希望している旨書いてあった。
『2月の申請から9ヶ月も経ってやっと緊急承認か』、何か複雑なやるせない気持ちになった。