タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

円筒分水槽

 昨日の午後から、妻、娘、孫との4人で魚津市にある金太郎温泉に一泊二日で行って来た。一歳になったばかりの孫は、富山に来てから成長著しく、這い這いを止め、温泉ホテルの部屋や廊下を歩き回るまでになった。
 明けて今日は、近くにある東山円筒分水槽を見に行った。こんなものを見たいと思うのはもちろん私だけだが、妻と娘は文句も言わず、付いてきてくれた。というか、私が運転する車に乗っていただけと言った方が正しいかも知れない。

 写真は今日の東山円筒分水槽の様子であり、円筒槽から水が溢れ出していた。下図は、この円筒槽が3つの水路に水を均等に分配するために作られた施設であることを示している。

以下は立て看板に書かれていた内容である。

 片貝川は急流河川として名高く、その沿岸地域は豪雨時には水害、夏季には深刻な水不足に悩まされ、水争いが絶えなかった。このことから明治43年、民主的な分水の為の組合が組織された。
 ---中略---
戦争により工事を一時中断したが、昭和25年に再開して5ヶ年で農業用水利施設を完成した。
 ---中略---
 この円筒分水槽は、対岸の貝田新より片貝川をサイフォンで横断(L=163.2m)して、水路トンネル(L=135m)で接続している。

 この分水槽が、私が生まれる前に完成した施設であることが分かった。67年過ぎて未だに現役で働き続けている。公共事業が人々の幸せに直結し、また、昨日より今日、今日より明日が良くなると皆信じている、そんな良き時代であった。