タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

SF 太陽系外惑星探査の旅

 昨日は、太陽系外惑星の話をした。今日はその惑星への探査をSience Fiction風に考えてみた。

 時は、今から約1000年後の西暦3001年。太陽系外惑星 ロス508bへの探査ロケットが月にある国際宇宙センタより打ち上げられた。目指す惑星はロス508b、地球から36.6光年の彼方にある。この惑星には、光の速さで行っても36年7ヶ月も掛かるが、今回開発された新型ロケットで行くと、およそ720年掛かる計算となる。新型ロケットのエンジンには、トンネル効果にて重水素三重水素を低温低圧で核融合させる核融合エンジンが採用され、これでもって長期間無補給でエンジンを回し続けることが可能になった。実際このエンジンを使うと、宇宙空間は真空で抵抗がゼロに近いため、最大速力を光速の10%台まで高めることができる。乗務員は二人のサイボーグで、平均寿命1000年の鋼の肉体に、飛行中も学び続けるAIを装備して、地球からの指示が無くても自律的に探査活動ができるようになっている。
 時は流れ西暦3721年となり、探査ロケットは目指す惑星の周回軌道に入った。ここまでの飛行の途中、何回もトラブルが生じたが、都度2人のサイボーグが判断し自力で修繕して解決した。この惑星探査の最大の目的は「太陽系外生命の発見」であり、この目的のため、一人のサイボーグが探査機に乗り込み惑星に着陸した。
 惑星探査は2年間続けられたが、生命は発見されなかった。しかしながら、水、RNA、アミノ酸、ペプチド(アミノ酸が少量結合したもの)、タンパク質(アミノ酸が多量結合したもの)が確認され、RNAの複製やRNAに基づくタンパク質合成も確認された。これにより、地球上での生物学におけるセントラルドグマが、宇宙全体の普遍的な真理である可能性が一挙に高くなった。