タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

夏至の日

 昨日は夜も暑かったので戸を開けて寝たら、今朝はカッコウの鳴き声で目覚めた。カッコウは閑古鳥という異名を持ち、通常は人里離れた山奥で鳴く鳥のようだが、今年は特にこの辺り(市街地の外れ)でもよく鳴いている。「静かな湖畔の森かげ近く」ではないが、「起きてはいかがとカッコウが鳴く」というところは正にその通りで、起こされたのは4時半だった。
 今日は夏至で、1年で昼の長さが最も長い日である。ただ、日の出が一番早い日とは限らないので、日の出、日の入り時刻を調べてみた。

 上表は富山市の日の出・日の入り時刻を示すが、これを見ると、夏至の日以降もしばらくは日没時刻が遅くなることが分かる。逆に日の出時刻は、夏至の日の前の方が早いのである。ただ、日々の時刻変化は秒単位であり、日常生活の中で「遅くなった」とか「早くなった」とか感じられない程度である。一方で冬至の頃は、日々の時刻変化は分単位となり、冬至が過ぎてもどんどん日の出が遅くなり、冬至前から日没がどんどん遅くなる。何故こんなことが起きるのであろうか? 地球が公転軌道で冬至の位置にある時、この位置は近日点に近いので公転スピードが最も速くなる。1日の長さは地球の自転スピードで決まるが、これは一定である。ところが地球の公転スピードは変化し変化の度合いは冬至の頃が一番大きい。もし公転軌道上に太陽が南中するお昼の時刻位置をプロットすると、冬至の頃のプロット間隔は長くなり、冬至時期以外では、多少の変化はあるものの、ほぼ一定の間隔になる。すなわち、冬至の頃とは、公転スピードの大きな変化を、変化しない自転スピード(=1日の長さ)で無理矢理均等化するため、このようなことが起きることになる。
 この夏至の日に、我が家のモクレンが今年2度目の花を開き始めた。昨年のブログを見たら、昨年も夏至の日の今日、2度目の開花が始まったと書いてあった。

 それにしても、何のため2度も開花するのか、どのような仕組みで2度開花することができるのか、謎は解けてない。

P.S.


上図は2020年12月4日のブログの説明図で冬至の時期は、南中時刻(日の出時刻も、日の入り時刻も)毎日毎日遅れていくことを示している。