タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

見えないものの観測と見える化

 昨日、天の川銀河の中心にあるブラックホールが観測されたとのニュースが流れた。

 ブラックホールは超巨大な質量のため、光さえも脱出することができなくなり、回りの全てを飲み込む漆黒の天体となる。光を発しないものは見ることができないので、その回りを観測して「この暗い領域(シャドウ)がブラックホール」として、ブラックホールが間接的に観測できたとしている。穴は、穴そのものは空(くう)だから見えないが、穴を取り囲む縁が見えることで穴と知覚できる。ブラックホールの観測は、この穴の知覚と同じ理屈になる。
 さて、ブラックホールは全てを飲み込み膨らむ一方だと思われているが、理論物理学スティーブン・ホーキングからは、蒸発する可能性が指摘されている。相対性理論量子力学を組み入れた結果、そのような可能性が導き出せるとのことだが、私には全く理解できない。

 親子関係も目には見えない。昨日、山梨県道志村で発見された頭の骨の鑑定結果から「母親との血縁関係に矛盾はない」とのニュースも流れた。最初、細胞核内のDNA鑑定を試みたが、核内DNAが検出されなかったため、細胞内小器官であるミトコンドリアDNAの鑑定を行っていたわけだが、鑑定結果は、美咲ちゃんが既に亡くなっていることを強く暗示する結果になってしまった。

 見えないものを見えるようにする方法は色々ある。存在するものは、いずれ見えるようになるだろう。ダークマターも今はまだ観測されてないが、いずれ観測される日が来るであろう。私が将来も観測できないと考えるものは、「あの世」と「未来」である。