タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

無名な景勝地

 昨日から一泊で妻と宇奈月温泉に行ってきた。富山県では4月1日から新型コロナの警戒レベルがステージ1へ引き下げられており、県民割引きを使った久々のGoToトラベルとなった。そして、もう週末は予約が取れないため、今回は木金での平日トラベルとなったが、我々が到着後、関東から来たと思しき名前の大型観光バスが止まり、観光客が続々とホテルに入り込んできた。政府のGoToトラベルはまだ再開してないが、もう既に旅行客は増えて来ているようだった。
 今回ホテルでは、前回(昨年12月)無かったSDGsの取り組みが始まっていた。歯ブラシや髭剃り等のアメニティ用品は部屋に備え付けではなく、ロビー横の置き場から各自必要なものを持って行くスタイルに変わっていた。洗面所のコップは紙製に変わっていたし、トイレットペーパーは新品ではなく、前客の使い残しがそのまま置いてあり、その旨断り書きが書いてあった。
 今日は家への帰り道、途中にある映画のロケ地に立ち寄った。
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 上は眼目山立山寺(がんもくざんりゅうせんじ)の 栂(とが)並木である。映画「散り椿」では主役の岡田准一が、この並木道を馬で駆け抜けたそうである。立て看板によれば、寺への参道として作られたこの並木道は、徳川3代将軍家光の頃からあるそうで長さは300mもある。写真で見るように、一本道でどこまで続くか先が見えないくらいだ。こんな時代劇にぴったりの場所が、まだ日本に残っていたのかと思い感動した。しかもこの素晴らしい空間を今日は夫婦で独り占めできた。参道の端から端まで歩く間、誰一人出会わなかった。静寂の中、正に贅沢なひと時であった。