タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

オミクロン株の正しい評価

 とうとう新規感染者が2000人を超えた。またまたメディアが必要以上に騒ぎ立て、政府が国民に自粛を強いるのではないかと心配になる。そんな中、昨日の「情報ライブ ミヤネ屋」に出演した医師で元厚労省医系技官の木村もりよ氏が正論を吐いた。
 彼女は「南アフリカのようにワクチン接種がかなり低いところでも収束してきているわけですから、ワクチンも治療薬もできたなかでは、感染を無理に止めない。医療体制を万全に整えることが私たちがやらなければならないこと」と言った。また、「この感染症はある日突然消えてなくなるものではなく、変異する前からほとんどの人にとって、軽症で無症状。にも関わらず、かかったら隔離して、社会活動を止めなければならないなんて、こんなバカげたことはない」「効果がどれだけあるか分からない自粛やまん防を繰り返すのは止めた方がいい」とも言った。私は彼女の意見に全く同意する。f:id:TatsuyaYokohori:20220106115722p:plain
 上図は、私が約3ヶ月前に予想した新規感染者数に対し実際の値をプロットしたグラフである。当時はまだオミクロン株が出現前であり、私は、「第6波は季節要因のみで生じ、新規感染者が1月6日にMax3600人になる」と予想していた。グラフを見ると分かることだが、今後新規感染者数は私の予想値を越えて行き、Max値は多分予想値の数倍になるであろう。もちろんこれは、今後も感染が急激に進むことを意味するが、私は、ただそれだけをもって国民に恐怖心を植え付け自粛を強いる専門家たちに、「もっと正しく怖れることを国民に説くべき」と言いたい。f:id:TatsuyaYokohori:20220106121003p:plain
 上図は新規死者数の対比グラフである。現時点で1日の新規死者数は0~数名である。オミクロン株はデルタ株に比べて軽症で済む確率が上がっているとWHOは公表した。オミクロン株は気管支や肺まで進行する確率が数分の1になったので、重症化(肺炎)する確立が下がったようだ。この新情報を私の上記予想に適用すると、「たとえ新規感染者数が私の予想値を数倍上回っても、新規死者数は私の予想値(Max20人/日)程度に収まる」と推測できる。すなわちこれは、オミクロン株が流行ることで、この新型コロナ感染症がいよいよ「ただの風邪(”ただ”が言いすぎならば ”質の悪い”風邪)」になってきたことを示している。正しく怖れるとはリスクを正しく評価することから生まれる。「ただの風邪」との評価が定着すれば、政府の方針も「感染拡大防止最優先」から「必要な人に必要な医療提供(重症化防止を優先)」に変わってくるであろう。

P.S.
 一夜明け感染者数は4000人を超えた。感染拡大スピードが異常に速くなってきている。第1波の頃、隠密戦法にて静かに身体深く進行していたウイルスが、第6波では第一防御ラインを素早く突破し直ちにウイルスを大量にばらまく電撃戦法に作戦変更してきたようだ。これは、第6波の波形がより尖ったものになることを意味する。尖ると言えば山が高くなることを意味するが、同時に短期間で収束することも意味する。多分1月一杯が正念場になるので、政府および地方自治体は「必要な人に必要な医療提供(重症化防止を優先)」にて短期決戦を戦い抜いて欲しいと望む次第である。