タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

第6波オミクロン株 どう対応すれば良いのか?

 本日、富山駅前を通り過ぎようとした時、渋滞に巻き込まれた。クリスマス寒波で降った雪が路肩に残っているが、それが原因で渋滞しているとは思えない。とにかく、駅までの信号を2つ残すところでの急なふん詰まりなのである。信号が青になっても動かない。その前の信号まで数珠繋ぎになっていた。
 渋滞の原因は駅前を通り過ぎようとしたところで判明した。駅前駐車場への道が大渋滞であった。時間的には東京駅を午後1時代に発車した新幹線が到着する頃であろうか。首都圏から帰省する息子や娘や孫たちを迎えるために、駅まで駆け付けたじいちゃんばあちゃんのお迎えの車で混み合っていた。
 いやはや、コロナ禍での暮らしは実際大変なもんであったわけだ。皆、孫と会うのも2年振りというところか? 今夜は、去年のお正月に会えなかった分も、今年の盆休みに会えなかった分も全部合わせて取り返す、そんな楽しく賑やかな晩になるのであろう。
 空港検疫でオミクロン株が検出されて一ヶ月が過ぎた。市中感染も明らかになり、もう封じ込めも無理であることがはっきりしてきた。そして、8割おじさんこと京大の西浦教授が、厚生労働省へ対策を助言する専門家組織会合で「大阪では来月1月中旬にはオミクロン株の割合が9割を超える」との試算を報告した。『9割を超える? そんな誰でも予想できそうなことを報告して、あなたは一体国民に何を訴えたいのだ?』と思った。このおじさんは第5波の感染者数予測を大きく外したので、今回は感染者数の予測をしていない。それ故、世間を不用意に恐怖に落とし込むことはないのかも知れないが、『感染力の高いオミクロン株が9割にもなって怖いですよ』と言いたげな雰囲気が見え見えである。そしてそれと同時に、正しく怖れよと言われて久しいが、オミクロン株を正しく理解し正しく怖れるにはどうすれば良いのかと思った。
 私は、未だに感染者数を重視し重症者数を二の次にする専門家やメディアの姿勢に疑問を感じる。今回のオミクロン株については、感染者はそこそこ出るかも知れないが重症者数は確実に少なくなることが分かっている。感染者数がデルタ株と同じ位に増加すると予測する専門家に言いたい。それなら重症者数はデルタ株の何分の1に減少するのかと。重症者数を予測することが医療逼迫を未然に防止することになり、正しく怖れることに繋がるのであるが、新型コロナが流行り出して2年も経って、まだそんなことも分からないのかと思ってしまう。とにかく首相が「私は広島への帰省を取りやめた」と言ったことはまずかった。まるで帰省するのがまずいように聞こえてしまう。言わなくても良いことを言ってしまった。私が首相なら、正しく怖れることの見本として以下のように言っていたことであろう。
「私は帰省しますが今回は後援会回り等は一切せず、家族水入らずでゆっくり休むつもりです」