11月のアルバイトの仕事は、ITベンダがパートナー企業に依頼したシステム改修の最終確認テストであった。これをやるため、ITベンダが用意したテスト環境へ接続する必要があった。そしてこれが、なかなか難儀な作業となり、2時間程度で終わると予定されていた作業がその日の内に終わらず、接続できたのは日をまたいだ翌日になってしまった。
初めから以下のように、2つのバリアがあると理解していれば良かった。
1. ファイヤーウォールを抜けてITベンダのネットワーク環境に入る
2. 仮想デスクトップにLog-inする
まず、1. だけでもパスワードを2回入れることになり、その辺りの全容を理解していないと、説明書が何を言っているのかも分からない。簡単に要約しても以下のような説明になる。
1.ワンタイムパスワード用のパターン登録
① 指定のサイトに指定のID、指定のパスワードで入る
② 指示された初期パターンに従い、パスワードを入力する
上が指示されたパターンだとすれば、以下の乱数表画面のパスワード入力欄に、上の1の位置にある乱数表内数値は5、2の位置にある乱数表内数値は8 という風にパスワードを入力するのである。
③ 自分のパスワードパターンを登録
今度は白紙の4X4の表が3つ表示され、そこへ1~8までの数値を入力して自分のパスワードパターンを登録する。難しいパターンを登録したら忘れてしまうし、入力ミスも多くなるのだが、簡単なパターンを登録すると「そのパターンは認められません」と却下される。それで、簡単でもなく難しくもないパターンを紙に書き留めておき登録することになる。システムはご丁寧にこの登録の際、乱数表画面を3回表示し、3回とも間違いなく入力しないと、パターンの登録が完了せず初めからやり直さないといけない。
2.仮想デスクトップ環境への接続ツールをインストール
接続準備ができたら、いよいよ接続のトライアル
3.ネットワーク環境に接続
① 指定のサイトに指定のID、指定のパスワードで入る
② 上記乱数表の画面が表示されるので、登録パターン通りにパスワードを入力
4.仮想デスクトップ環境への接続
① 3が終わると仮想デスクトップ接続用のアイコンが表示される
そのアイコンをダブルクリックするとLog-in画面が表示される
② 指定された3. とは別のID、パスワードにて仮想デスクトップにLog-inする
③ 仮想デスクトップ画面が表示され、その中に今回テストするシステムの
起動用ショートカットが表示される。
さて、どこで時間を食ったかと言えば、3を終了してもシステムは4の①のアイコンを表示する画面まで行かなかった。私は2の操作を間違ったのではないかと思い、2回やり直したが結果は同じだった。それで全画面のキャプチャを撮りベンダの担当者へ送って助けを求めた。
最終的には、マニュアル通りにやっても上手く行かないことが分かった。ITベンダのネットワーク環境には、プログラム製造を請け負うパートナー企業が接続するわけだが、マニュアルは、そういう企業内PCから接続することを前提に書いてあったため、私のように家庭のPCから接続する場合に対しては、間違った内容になっていたわけである。やれやれ、自分の間違いではなくて良かった。