タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

オミクロン株の行く末

 南アで確認されたオミクロン株が、警戒度が最も高い分類の「懸念される変異株」に指定された。今日は朝から、TVも新聞もネットもこの話題で騒いでいる。専門家がそれぞれの見解を述べているが、私は彼らとは全く異なる視点から、このオミクロン株の行く末を占ってみたい。
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 上は、α株とδ株の国内最初の感染者確認時の状況を示している。2株の共通点は、
 ・前波が猛威を振るっている最中に初確認された
 ・前波が収まり切る前に前波の変異株と置き換わり感染拡大した
上表のα株やδ株は前波で世間が騒然としている中で、いつの間にか日本に入って来て、国内初確認の時点では世間の注目も浴びずに、その3ヶ月後には前変異株と置き換わり、日本中で大騒ぎとなった。一方で今懸念されているオミクロン株は、国内ではまだ確認されてない。変異株の特定には、PCR検査の後、検体を研究所に回してゲノム解析しなければならない。今は感染が落ち着いているので、空港検疫でもそういう手間が掛かるところも含めて、しっかりと水際対策できるであろうと想像する。
 しかしながら、どんなものにも抜け穴があり、その穴を抜けてオミクロン株が国内へ侵入する可能性は十分ある。というか、最終的には日本にも入るであろう。ただ、例えそうなっても、時期的にはブースター接種が始まり、春の訪れを感じられる頃になるので、第5波のような医療崩壊を起こすレベルまでには行かないだろう。

P.S.
11月30日、空港検疫で陽性だったナミビアからの男性がオミクロン株に感染していたと判明した。ただこれは空港検疫での初確認であり、上表で示す市中での初確認とは異なる。要は水際対策を強化する前に既に侵入を許しているか否かの問題である。