タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

家庭菜園基本方針

 今日から9月。朝から小雨が降ったり止んだりで、空気もひんやりとして急に秋めいた感じがする。
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 写真は今朝の家庭菜園からの収穫物だが、ピーク時に比べると収量は随分減ったし、サイズも小ぶりになり色艶も落ちてきた。ゴーヤはこの2本で今年はもう終わり、他の野菜も来週中には最後の収穫となり、株を抜いて更地にすることになるであろう。惜春という言葉はあるが惜夏という言葉は聞いたことがない。でも、今の私の心境はまさしく惜夏である。
 家庭菜園を5年ほどやっていると、連作障害が問題となって来そうな兆しがある。もちろん連作にならないよう、毎年畝を変えながら作付けしているのだが、ナスとトマトとジャガイモが同じナス科というところが問題である。狭い畑では、少ない畝数を他科作物へローテーションしようとしても、「その畝は2年前は同じナス科のXXを植えていた」となってしまうのである。
 連作障害は、同じ科の野菜を植えることで、土の中の栄養素・土壌生物のバランスが崩れることにより起きると言われている。肥料の三要素は 「チッ素」、「リン酸」、「カリ」と言われており、家庭菜園には、これらをバランス良く配合した化成肥料が施肥されているのだが、それだけではきっと微量元素が不足するに違いない。また、化成肥料だけでは、土壌微生物の生態系が破壊されるため、作物と土壌微生物との共生が阻害され、病原菌に弱く生育不良に成り易い畑になっているのかも知れない。
 この解決のため、昨年秋からダンボール箱コンポストとして、生ごみの堆肥化を行ってきた。これを施肥した畝はまだ少ないので、効果の程はまだ定かではない。ただ家庭菜園は、年金族となった私にとっての大事な働き口の一つであり、これを定期的に休耕田として連作障害を回避する選択肢はないので、今後もコンポスト堆肥で土壌改善を行いながら『多少の連作障害はしょうがない』との方針でやっていくつもりである。