タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

いつの間にか もう大人?

 ウォーキングの帰り道、いつもの農業用水路に、いつもの鴨の親子がいた。
  f:id:TatsuyaYokohori:20210816212819p:plain
最近は、母鴨と子鴨の区別が付かなくなってきた。出産を控えた娘が傍にいるので尚更強く思うのだが、十月十日も母親のお腹にいて、15年ほど掛けてようやく成人するホモサピエンスの赤ん坊に比べて、この鴨の雛鳥の成長の速さは驚異的である。
 子鴨はとにかく良く食べる。生まれたばかりの時は、私が近づくと母鴨に先導されて逃げようとしたが、最近は、人が危害を加えない者だと分かったのだろうか、私が近づいてもおかまいなしに必ず何か食べている。
 コンクリートで囲まれた用水路には、川底の土砂に藻が生えており、鴨たちはこの水生植物をついばんで食べているようだが、この用水路には たんぱく源となる小魚や小エビや貝類が見当たらない。『葉ばっかり食べていても大きくなれないだろう』と思うところは、5日前のブログでキアゲハの幼虫に対し抱いた思いと同じであり、鴨などの鳥類も、人間や昆虫と同じように、消化管の中に微生物を棲まわせて、その微生物からアミノ酸やビタミン等の供与を受けているのだろうと想像する次第である。
 このように考えると、全ての多細胞生物は単細胞生物である細菌と共生しているように思えてくる。そして、生物とは言えないが、ウイルスも共生相手となっている可能性がある。新型コロナウイルスは自然宿主であるコウモリと共生していたと言われている。このウイルスはコウモリの体内にいる間は、宿主のコウモリに何等悪さをしないのだろう。
 現時点で、ウイルスは悪の権化のように言われているが、私はウイルスにも善玉と悪玉がいると思っている。人の大腸には、人間の細胞の数(数十兆)ほどの細菌がいて、善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1の割合でバランスしている状態が良いと考えられている。細菌ばかりでなく、ウイルスもきっと善玉や悪玉がいるに違いないと思う次第である。