タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

キアゲハの幼虫がプランター栽培を台無しに

 今朝、プランターのパセリに水を遣ろうとしたところ、そのパセリが幼虫に食べ尽くされて、ほとんど坊主になっていた。妻に言われて、幼虫を全部ピンセットでつまみ出し、近くの用水路へ捨ててきた。f:id:TatsuyaYokohori:20210811213512p:plain
 ネットで調べたら、キアゲハの幼虫と分かった。それにしても、この幼虫の成長のスピードには驚かされる。昨日は台風崩れの低気圧の風雨のため、このパセリのプランターには水遣りせず良く見ていないが、一昨日水を遣った時には、パセリの葉が青々と茂って異常無しだったはずである。多分体長7,8mm程度の幼虫がいて見落としたのだろうが、たった2日間で体長が5倍にもなるものであろうか?
 また、食べているものが葉と茎しかなく、すなわちほとんどがセルロースなのに(つまり蛋白質がほとんど含まれてないのに)、どうしてこのように、丸々と太った立派な体になれるのであろうか?
 葉を食べさせ良質な蛋白質を得ることができるなら、昆虫養殖は、将来起きるかも知れない食料危機に対して有望な対応策になるのかも知れない。そう言えば、小学校の理科で、教室で蚕を飼い、毎日桑の葉を与えたことを思い出した。蚕は桑の葉しか食べてなかったのに、蛋白質が主成分の絹の糸を吐いて繭を作った。そうは思ってみたが、やはり不思議だ。蛋白質アミノ酸で構成されているが、パセリの葉や桑の葉に、アミノ酸が豊富に含まれているとは思えないからだ。
 牛や羊などの草食動物は、胃や腸内に共生する微生物の力を借りて食べた草を消化し栄養源にしている。彼らの体内に住む微生物は、出産時や授乳時に母から子へと授けられる。コアラがユーカリの葉のみを食べ、パンダが笹のみで生きていられるのも、皆微生物と共生しているお陰である。一方で卵から孵って直ぐに、微生物を体内へ取り込む暇もない蚕やアゲハの幼虫が、葉のみを食べてすくすく育っている現実がある。やはりこの世は不思議な世界である。