タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

植物の成長スピード

f:id:TatsuyaYokohori:20210704222258p:plain
 写真は今日の家庭菜園の収穫物である。先週末の娘の里帰りで消費者が一人増えて3人となったが、この量の野菜を毎日消化し切るのが難しくなっている。実際、今日の夕飯では、3日前収穫のキュウリをスティック状に切り、ワサビ・マヨネーズでポリポリと食べたが、もう10日ほど、このようにキュウリを食べ続けている。
 それにしても、植物の成長の速さには驚かされる。昨日の収穫時に20cmで『明日収穫すれば良いだろう』と思っていたキュウリが、今日見ると30cmになっている。人間には到底実現できない速さである。これは、人間の寿命100年に対して、キュウリの寿命半年という寿命の長さの違いから来ることであろうか? キュウリは短い寿命を生き急ぐあまり、驚異的なスピードでもって人生を突っ走っているように思えるのである。
f:id:TatsuyaYokohori:20210704222754p:plain
 写真は100年に一度花が咲くと言われるプヤ・ライモンディが開花した姿である。アンデスの女王と呼ばれるこの植物は、長い一生のほとんどを、球形の尖った葉の状態(どでかい栗のイガイガのような形)で過ごし、寿命を全うする最後の数週間で、空に向かって何mにもなる花茎を伸ばし花を咲かせる。最後の数週間での成長スピードはキュウリ以上になると思われる。
 これらの植物たちの生き方から、彼らが、ただひたすら子孫を残すために生きていることが分かる。植物が根を張り、葉を茂らせ、花を咲かせるのも、それは受粉を成功させ、栄養分を蓄えた実の中に種を仕込むためである。この目的のため、最後の疾走に必要なエネルギーを蓄え、寿命を終える最後の一時にラストスパートをかけるのである。