ワクチン効果

 ワクチン接種が進む英国、米国、イスラエルでは、昨年に比べて全く違った景色が見え始めていると言う。
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 上は直近1週間(5/28~6/4)の新規感染者数と死者数の7日平均の値を人口10万人当たりに換算して比較したものである。まず、イスラエルに関しては、感染者数、死者数、いずれも日本よりはるかに低いレベルになっており、ワクチン接種により、新型コロナを十分押さえ込めていることが伺える。
 米国については、感染者数、死者数、共に日本の2倍ほどの値であり、日本の基準で言えば「緊急事態宣言レベル」ではあるが、米国基準で言えば「感染沈静化」と言えるのであろう。まあ、日本も緊急事態宣言延長の中で、繁華街での人出は結構増えているので、米国は、ワクチンの効果でやっと日本と同程度になってきたと言える。
 英国については、実に興味深い状況になっている。日本より感染者数のレベルが高いのに、死者数のレベルが圧倒的に低いのである。今英国では、主流が英国変異株からインド変異株に変わって来ている。英国変異株がワクチンによる集団免疫により感染拡大が抑えられ、代わりに免疫を逃れる能力を持つインド変異株の方がシェアを上げる形になっている。またこのため、感染者数は最近リバウンドして拡大傾向となっている。この状態は、ワクチン接種が進むと新型コロナは「ただの風邪」になるということを暗示している。ワクチン接種が進めば、新型コロナは感染再拡大(リバウンド)することはあっても、重症者が増えて医療が逼迫するまでに至ることはないように思えるのである。どうかこの希望的観測が真実であって欲しい。