いよいよ雉たちが愛のランデブーを繰り広げ出した。
写真上はメスの後を付いて歩くオスであり、メスにはまだその気が無く、エサを探して歩き回っている。写真下は、メスのその気を察知し、メスの前まで躍り出たオスで、まるで「オレの尾羽を見てくれ、すごいだろう。結婚してくれ!」と言ってるような姿である。
鳥類には春という恋の季節があるが、人間にはそういう特別な季節はなく、年がら年中発情期の人もいれば、人生を通して全くその気のない人もいる。初婚年齢が上がり、生涯未婚率も男性で26%、女性で17%にも上昇してきている。少子化対策として、この晩婚化と未婚化に手を付けないと、明るい未来は期待できない。
岡山大学や富山大学の共同研究で、脳で合成される「母性のホルモン」オキシトシンが、新たな局所神経機構‘ボリューム伝達’を介して、脳から遠く離れた脊髄まではたらきかけ、オスの交尾行動を脊髄レベルで促進していることがわかった。
オキシトシンが勃起や射精などのオスの性機能を活性化しているということらしい。世の「その気の無い男性」には、オキシトシンを注射し、是非とも女性を美しいと思える人になって欲しいものである。
世の中、その気はあるのだが、なかなか一歩踏み込んでいけない慎重派の男性もいる。ドーパミンは、意欲や動機を促す神経伝達物質であり、前頭葉の報酬系神経に作用して幸福感や達成感を醸成する。また、同じく神経伝達物質の一つであるセロトニンは、ストレスに対する精神安定化を担う。不安感ばかり先走る人に「大丈夫」と囁いてくれるのである。慎重派の男性には、ドーパミンとセロトニンを増やす食事と生活習慣を実践してもらい、是非突破口を開いて欲しいと思う次第である。