タテよこ斜め縦横無尽

田舎の年金暮らしのたわごと

CO2センサ

 新型コロナ対策(三密対策)の一つとして、飲食店での「CO2センサ」の導入が推奨されていると言う。TVニュースの映像では、リアルタイムに測定結果が出ていたようだったので、どのように測定できているのか その原理を調べてみた。
 二酸化炭素濃度の測定は、光学式、電気化学式、半導体式と3種類あるようだが、今回ニュースで紹介されたセンサは光学式であり、原理としては、ガス(CO2)が持つ特有の吸収波長領域を利用して、光源から発せられた赤外線がガスによりどの程度吸収されたかを赤外線センサにて計測し、ガスが無い場合のセンシング量と比較して濃度を算出する方式となっている。
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 上図は非分散型赤外線吸収法の基本構造を示している。赤外線ガス分析は非分散型(NDIR: non dispersive infrared)と分散型(分光型)の2種類有り、非分散型とは、赤外線光源から出る広い波長帯の赤外線をそのまま測定に使用するタイプであり、一方 分散型は照射する赤外線をプリズムにて波長別に分けて測定するタイプである。今回、ニュースで紹介されたのは「非分散型」である。
 ということで、CO2センサは、赤外線を計っている。新型コロナで一気に広まった非接触体温計も赤外線を計っている。どちらも赤外線を計っているから、リアルタイムで計測結果が出るわけである。